インドネシアで
開かれているASEAN=
東南アジア諸国連合の
一連の
首脳会議で
中国の
李強首相はASEANの
首脳と
会議を
行い、
中国が
海洋進出を
強める南シナ海について
議論が
交わされるものとみられます。
インドネシアの首都ジャカルタで開かれているASEANの一連の首脳会議は6日、日本の岸田総理大臣や、アメリカのハリス副大統領などとASEAN側との個別の首脳会議が相次いで行われます。
このうち中国の李強首相はASEANの首脳との会議に臨みました。
会議の冒頭、議長国インドネシアのジョコ大統領は「ASEANと中国双方の具体的な協力を実現させるためには、相互の信頼を築き、維持しなければならない。信頼と協力こそが地域の安定と平和のための推進力となる」と述べてさらなる関係強化の重要性を強調しました。
また、李首相は「国際関係にどのような変化が起ころうと中国はASEANとの関わりを尊重し重視している。対話を通じて意見の隔たりを解決しなければならない」と応じました。
会議は非公開で行われ、中国とASEANが20年以上、議論を続けている南シナ海での紛争防止のためのルール作りが議論される見込みですが、ASEAN加盟国の一部は中国が南シナ海のほぼ全域の管轄権を主張する2023年版の地図を発表したことに反発していて、激しい議論が交わされることも予想されます。
南シナ海情勢は、アメリカとASEANとの会議でも議論されるとみられ、ASEANを舞台にした米中の対立や議論の行方が注目されます。