日本新聞: 日本航空機長の飲酒問題国が厳重注意再発防止策の報告求める

日本にっぽん航空こうくう機長きちょうの飲酒いんしゅ問題もんだい国くにが厳重げんじゅう注意ちゅうい再発さいはつ防止ぼうし策さくの報告ほうこく求もとめる

N2 Sep 10, 2025 11:09 43

Furigana 翻译

8はち月がつ下旬げじゅん、日本にっぽん航空こうくうの国際線こくさいせんの機長きちょうが滞在たいざい先さきで社内しゃない規定きていに違反いはんして酒さけを飲のみ、出発しゅっぱつ便びんに遅おくれが出でた問題もんだいで国土こくど交通こうつう省しょうは10じゅう日にち、会社かいしゃを厳重げんじゅう注意ちゅういし、9く月がつ末まつまでに再発さいはつ防止ぼうし策さくを報告ほうこくするよう求もとめました。

8はち月がつ28にじゅうはち日にち、ハワイのホノルル発はつ中部ちゅうぶ空港くうこう行いきの便びんに乗務じょうむする予定よていだった日本にっぽん航空こうくうの機長きちょうが、宿泊しゅくはく先さきのホテルで社内しゃない規定きていに違反いはんして酒さけを飲のみ、乗務じょうむ予定よていの便びんなど、合あわせて3さん便びんに最大さいだいで18じゅうはち時間じかん余あまりの遅おくれが出でました。

日本にっぽん航空こうくうでは、去年きょねん12じゅうに月がつにも、パイロット2ふたり人にんが過度かどな飲酒いんしゅをしたうえ、口裏くちうら合あわせをして隠蔽いんぺいしたなどとして、国土こくど交通こうつう省しょうから業務ぎょうむ改善かいぜん勧告かんこくを受うけ、再発さいはつ防止ぼうし策さくとして滞在たいざい先さきでの飲酒いんしゅをすべて禁止きんししていました。

国土こくど交通こうつう省しょうは10じゅう日にち午前ごぜん、日本にっぽん航空こうくうの安全あんぜん対策たいさくを統括とうかつする中川なかがわ由起夫ゆきお常務じょうむを呼よび、航空こうくう局きょくの石井いしい靖男やすお安全あんぜん部長ぶちょうが「昨年さくねんから繰くり返かえし飲酒いんしゅ事案じあんが発生はっせいしていることは、社員しゃいん一人ひとりひとりに安全あんぜん意識いしきが徹底てっていされていないと言いわざるをえない」と述のべて、厳重げんじゅうに注意ちゅういしました。

そのうえで、再発さいはつ防止ぼうし策さくを検討けんとうし、9く月がつ末まつまでに文書ぶんしょで報告ほうこくするよう求もとめました。

これに対たいし、中川なかがわ常務じょうむは「ご指摘してきいただいた内容ないようを極きわめて重おもく受うけ止とめ、抜本ばっぽん的てきな再発さいはつ防止ぼうし策さくを迅速じんそくに進すすめてまいります」と述のべ、謝罪しゃざいしました。

日本にっぽん航空こうくうをめぐっては、おととし11じゅういち月がつから去年きょねん5ご月がつにかけても、管制かんせい官かんからの指示しじが出でていないにもかかわらず、旅客機りょかくきが滑走かっそう路ろを横断おうだんしたり、国際線こくさいせんの機長きちょうが滞在たいざい先さきのホテルで酒さけに酔よって騒さわぎ、搭乗とうじょう予定よていの便びんが欠航けっこうしたりするなど、

合あわせて5ご件けんのトラブルが起おき、去年きょねん5ご月がつに厳重げんじゅう注意ちゅういを受うけています。

日本にっぽん航空こうくう社長しゃちょうが陳謝ちんしゃ

国際線こくさいせんの機長きちょうの滞在たいざい先さきでの飲酒いんしゅをめぐって、国土こくど交通こうつう省しょうから厳重げんじゅう注意ちゅういを受うけたことについて、日本にっぽん航空こうくうの鳥取とっとり三津子みつこ社長しゃちょうは会見かいけんで「去年きょねん12じゅうに月がつから業務ぎょうむ改善かいぜん勧告かんこくを受うけて対策たいさくを進すすめている中なかにもかかわらず、このような事態じたいを招まねいたことを極きわめて重おもく受うけ止とめています。

大変たいへんご迷惑めいわくとご心配しんぱいをおかけしたことを心こころより深ふかくおわび申し上もうしあげます。申し訳もうしわけございません」と述のべ、陳謝ちんしゃしました。

また、乗務じょうむ員いんの飲酒いんしゅの問題もんだいが繰くり返かえし起おきていることについて、鳥取とっとり社長しゃちょうは「対応たいおうが甘あまかった。

乗務じょうむ員いんの監視かんしをしてきたが、本当ほんとうの意味いみで管理かんりができていたかというと、最終さいしゅう的てきには健康けんこう管理かんりの部分ぶぶんまで見みきれていなかった。リスクの高たかい人ひとを見逃みのがしていた所ところがあった」と述のべました。

そのうえで、今回こんかい、滞在たいざい先さきで飲酒いんしゅした機長きちょうについては、近ちかく懲戒ちょうかい解雇かいこの処分しょぶんにすることを明あきらかにしました。

会社かいしゃは再発さいはつ防止ぼうし策さくとして、乗務じょうむ員いんの飲酒いんしゅに関かんする管理かんり、監督かんとくについては、従来じゅうらいよりも健康けんこう管理かんりのデータを重視じゅうしした基準きじゅんに見直みなおし、この基準きじゅんにもとづいて、飲酒いんしゅリスクが高たかいと判断はんだんした場合ばあいは、乗務じょうむに就つかせないようにするとしています。