不妊治療を
専門に
行う東京のクリニックの
院長らが、
現金で
受け取った
保険適用外の
治療費を
申告しない
方法などで、
およそ1
億2000
万円を
脱税したとして
東京国税局から
告発されました。
告発されたのは、
東京 台東区の「
秋葉原ART Clinic」の
湯暁暉院長(49)と、
経理を
担当する49
歳の
夫の2
人です。
関係者によりますと、このクリニックは公的な医療保険が適用されない不妊治療を専門に行っていて、現金で受け取った治療費を申告しなかったり、架空の宣伝費を計上したりして所得を少なく見せかけた疑いがあるということです。
東京国税局査察部は、おととしまでの2年間で2億5000万円余りの所得を隠し、所得税およそ1億2000万円を脱税した疑いで2人を東京地方検察庁に告発しました。
不妊治療は体外受精などに高額な治療費がかかり、政府が2022年度当初からの保険適用を目指しています。
現在は自由診療となっているため売り上げなどが不透明になりやすく、2人は脱税で得た資金を住宅ローンの支払いや投資信託などに充てていたということです。
湯院長は、NHKの取材に対し「国税局の指導に従い、すでに修正申告し納税も済ませております。今後は国税局の指摘を真摯(しんし)に受け止め、適正な申告納税をしていく所存です」としています。