福井県の
医薬品メーカーが
製造した
水虫などの
治療薬に
睡眠導入剤の
成分が
混入した
問題で、
厚生労働省は、
法律上の
製造基準が
守られていなかったと
見て、21
日から
県などと
合同で
立ち入り調査を
始めました。「
小林化工」が
製造・
販売する
水虫などの
真菌症の
治療薬に、
睡眠導入剤の
成分が
混入した
問題では、
服用後、
運転中に
意識を
失うなどして、
事故が
起きた
事例が20
日までに22
件報告されています。
厚生労働省は、21日午前9時前、福井県あわら市の工場に県や医薬品の審査を行うPMDA=医薬品医療機器総合機構と合同で立ち入り調査に入りました。
会社や福井県によりますと、これまでに主成分の容器と睡眠導入剤が入った容器を製造工程で取り違えたり、異物の混入の疑いを示すデータが出ていたのに出荷したりしていたことが分かっています。
また、厚生労働省によりますと、今回の薬を含めた複数の治療薬が、国の承認をえない工程で製造されていた疑いがあるということです。
厚生労働省は、品質管理のために法律で義務づけている製造基準などが守られていなかったと見て、医薬品医療機器法に基づき、数日間かけて記録の確認や従業員への聞き取りなどを行う方針です。
厚生労働省によりますと、国が都道府県と合同で立ち入り調査に入るのは異例で、平成29年に中国製の輸入品を無届けで製品に混ぜて出荷していたとして和歌山市にある医薬品の原料メーカーに実施して以来です。