日本新聞: 落語家林家こん平さん死去 77歳大きな声と明るい人柄で人気

落語らくご家か林家はやしやこん平たいらさん死去しきょ 77歳さい大おおきな声こえと明あかるい人柄ひとがらで人気にんき

Dec 21, 2020 16:12 2

Furigana

大おおきな声こえと明あかるいキャラクターで人気にんきを集あつめた落語らくご家かの林家はやしやこん平たいらさんが、今月こんげつ17日にち、誤あやまえん性せい肺炎はいえんのため亡なくなりました。77歳さいでした。林家はやしやこん平たいらさんは新潟にいがた県けん生うまれで、中学校ちゅうがっこうを卒業そつぎょうしたあと、昭和しょうわの爆笑ばくしょう王おうと呼よばれた林家はやしや三平さんぺいさんに入門にゅうもんして落語らくご家かになりました。

昭和しょうわ47年ねんに真打しんうちに昇進しょうしんし、「幇間ほうかん腹はら」や「品川しながわ心中しんじゅう」などの古典こてん落語らくごのほか、師匠ししょうの三平さんぺいさん譲ゆずりの漫談まんだんを得意とくいとしました。

また、民放みんぽうの演芸えんげい番組ばんぐみ「笑えみ点てん」では、持ち前もちまえの大声おおごえでふるさとの民謡みんよう「佐渡さどおけさ」を歌うたうギャグや明あかるいキャラクターで人気にんきを集あつめ、およそ40年ねんにわたってレギュラーを務つとめました。

昭和しょうわ55年ねんに三平さんぺいさんが亡なくなってからは、林家はやしや一門いちもんのまとめ役やくとして林家はやしや正蔵しょうぞうさんや、たい平たいらさんなど弟子でしたちの指導しどうに当あたりました。

また、卓球たっきゅう好すきでも知しられ三遊さんゆう亭ちん小しょう遊三さんさんとダブルスを組くんで大会たいかいに出場しゅつじょうするなど、日本にっぽん卓球たっきゅう協会きょうかいから4段だんに認定にんていされるほどの腕前うでまえでした。

こん平たいらさんは平成へいせい17年ねんに「多発たはつ性せい硬化こうか症しょう」という神経しんけいの難病なんびょうを発症はっしょうしていることが分わかり、リハビリを続つづけながら全国ぜんこく各地かくちで闘病とうびょう体験たいけんをもとにした講演こうえん活動かつどうを行おこなうとともに、落語らくごを通をとおして子こどもたちに命いのちの大切たいせつさを伝つたえる活動かつどうに取り組とりくんでいました。