3年ぶりに開催されているグランプリファイナルは10日、イタリアのトリノで男子シングル後半のフリーが行われました。
ショートプログラムを終えて首位の宇野選手は出場選手中、最後の6番目に登場しました。
宇野選手は曲にあわせてゆったりと滑り始めると冒頭の4回転ループを決めました。
そして、続く4回転サルコー、4回転フリップともに3点台の高い出来栄え点を獲得しました。
さらに後半では4回転トーループからの連続ジャンプを決めたあと、4回転トーループは着氷が乱れたもののこらえて昨シーズンから目標としてきた4種類の4回転ジャンプ5本をすべて跳びました。
宇野選手は表現力などを評価する演技構成点でもほかの選手を大きく上回る得点を獲得するなどことし3月の世界選手権でマークしたフリーの自己ベストを更新する204.47の得点で合計304.46としてグランプリファイナルで初優勝を果たしました。
また、前半2位の山本草太選手は3本の4回転ジャンプを決めたほか後半も高い集中力で完成度の高いプログラムを演じフリーで179.49、合計274.35とともに自己ベストを更新して初出場で2位に入りました。
3位はアメリカのイリア・マリニン選手で、4回転アクセルを成功させたほか4本の4回転を跳ぶ高難度の構成を滑りきり、フリーは自己ベストに迫る191.84、合計271.94でした。
このほか日本勢では前半6位の佐藤駿選手が冒頭で4回転ルッツを決めるなど巻き返して合計で4位、前半3位の三浦佳生選手はジャンプにミスが相次ぎ得点を伸ばせず合計で5位でした。