日本新闻: 入管施設女性死亡当時の局長ら「不起訴不当」議決検察審査会

入管にゅうかん施設しせつ女性じょせい死亡しぼう当時とうじの局長きょくちょうら「不ふ起訴きそ不当ふとう」議決ぎけつ検察けんさつ審査しんさ会かい

Dec 26, 2022 17:12

Furigana

名古屋なごや出入国しゅつにゅうこく在留ざいりゅう管理かんり局きょくの施設しせつに収容しゅうようされていたスリランカ人じんの女性じょせいが死亡しぼうした問題もんだいで、検察けんさつが殺人さつじんの疑うたがいで告訴こくそされた当時とうじの局長きょくちょうらを不ふ起訴きそとしたことについて、検察けんさつ審査しんさ会かいは「業務ぎょうむ上じょう過失かしつ致死ちし罪ざいが成立せいりつするかどうかを再さい検討けんとうするべきで不ふ起訴きそは不当ふとうだ」と議決ぎけつしました。

去年きょねん3月つき、名古屋なごや出入国しゅつにゅうこく在留ざいりゅう管理かんり局きょくの施設しせつで収容しゅうよう中ちゅうに体調たいちょう不良ふりょうを訴うったえて亡なくなったスリランカ人じんの女性じょせい、ウィシュマ・サンダマリさん（33）の遺族いぞくは管理かんり局きょくの当時とうじの局長きょくちょうらを殺人さつじんの疑うたがいで告訴こくそしましたが、ことし6月つき、検察けんさつが全員ぜんいんを不ふ起訴きそにしたため検察けんさつ審査しんさ会かいに審査しんさを申し立もうしたてていました。

これについて名古屋なごや第だい一いち検察けんさつ審査しんさ会かいは、26日にち議決ぎけつを公表こうひょうしました。

この中なかで告訴こくそのあった殺人さつじん罪ざいは成立せいりつしないと判断はんだんした一方いっぽうで、業務ぎょうむ上じょう過失かしつ致死ちし罪ざいにあたらないか独自どくじに検討けんとうしました。

そして、「入管にゅうかん側がわは被害ひがい者しゃが亡なくなる2日にち前まえからは生命せいめいが危険きけんな状態じょうたいにあると把握はあくできた可能かのう性せいが十分じゅうぶんあり、救急きゅうきゅう搬送はんそうなどの措置そちを講こうじていれば命いのちを救すくえたと考かんがえることもできる。過失かしつの有無うむなどについて捜査そうさが不十分ふじゅうぶんだと言いわざるをえない」と指摘してきしました。