日本新聞: 東海道新幹線の新型車両「Ｎ700Ｓ」量産車を初公開

東海道とうかいどう新幹線しんかんせんの新型しんがた車両しゃりょう「Ｎえぬ700Ｓえす」量産りょうさん車しゃを初はつ公開こうかい

Jun 13, 2020 17:06

Furigana

来月らいげつ1日にちから営業えいぎょう運転うんてんが始はじまるのを前まえに、東海道とうかいどう新幹線しんかんせんの新型しんがた車両しゃりょう「Ｎえぬ700Ｓえす」の試乗しじょう会かいが13日にちに行おこなわれました。

来月らいげつ1日にちにデビューする「Ｎえぬ700Ｓえす」は、東海道とうかいどう新幹線しんかんせんとしては13年ねんぶりとなるフルモデルチェンジで、13日にちの試乗しじょう会かいでは、実際じっさいの営業えいぎょう運転うんてんで使つかわれる「量産りょうさん車しゃ」が初はじめて公開こうかいされました。

東京とうきょう駅えきの新幹線しんかんせんホームには、16両りょう編成へんせいの「Ｎえぬ700Ｓえす」が姿すがたを現あらわし、午前ごぜん10時じすぎに報道ほうどう関係かんけい者しゃなど、参加さんか者しゃを乗のせて新しん大阪おおさか駅えきに向むけて出発しゅっぱつしました。

「Ｎえぬ700Ｓえす」では、営業えいぎょう最高さいこう速度そくどは時速じそく285キロと、これまでと変かわりませんが、従来じゅうらいの車両しゃりょうと比くらべて、騒音そうおんや空気くうき抵抗ていこうを低減ていげんさせるなど、乗のり心地ごこちが向上こうじょうしているのが特徴とくちょうです。

車内しゃないの設備せつびや環境かんきょうも、これまでより大おおきく改善かいぜんされていて、すべての座席ざせきにコンセントが設置せっちされているほか、シートには背せもたれと座ざ面めんが連動れんどうして動うごくリクライニング機能きのうが採用さいようされています。

また、荷物にもつを載のせる荷にだなには置き忘おきわすれ防止ぼうしのための照明しょうめいシステムが導入どうにゅうされ、車内しゃないトイレも最大さいだいで20％ほど広ひろくなるなど利便りべん性せいや快適かいてき性せいが向上こうじょうしています。

ＪＲ東海じぇいあ-るとうかい新幹線しんかんせん鉄道てつどう事業じぎょう本部ほんぶの上野うえの雅之まさゆき副ふく本部ほんぶ長ちょうは「東海道とうかいどう新幹線しんかんせんの新あたらしい時代じだいを象徴しょうちょうする車両しゃりょうが完成かんせいした。新型しんがたコロナウイルスによって、新幹線しんかんせんの利用りよう者しゃが大おおきく落ち込おちこんでいるので、Ｎえぬ700Ｓえすの導入どうにゅうによって利用りよう者しゃが少すこしでも増ふえることを期待きたいしたい」と話はなしていました。

海外かいがいへの本格ほんかく的てき販売はんばいも視野しや

「Ｎえぬ700Ｓえす」は東海道とうかいどう新幹線しんかんせんの車両しゃりょうとしては、13年ねんぶりのフルモデルチェンジとなります。

ＪＲ東海じぇいあ-るとうかいは2回かい目めの東京とうきょうオリンピック・パラリンピックの開催かいさいに向むけて開発かいはつを進すすめてきて、2年ねん前まえの平成へいせい30年ねんから試験しけん車しゃによる走行そうこう試験しけんが続つづけられてきました。

また、新型しんがたの車両しゃりょうは海外かいがいへの本格ほんかく的てきな販売はんばいも視野しやに入いれて開発かいはつされ、東海道とうかいどう新幹線しんかんせんの基本きほんである16両りょう編成へんせい以外いがいの12両りょうや8両りょうなど、さまざまな車両しゃりょう数すうで編成へんせいを組くむことが可能かのうとなっています。