60試合に短縮された昨シーズンは、前の年に手術した左ひざのけがの影響もあって打率1割9分、ホームラン7本と極度の不振に苦しみましたが、ひざの不安がなくなった今シーズンは、軸足となる左足に体重を乗せた力強いスイングが戻りました。
ホームランだけでなく、スリーベースヒットがリーグトップの8本を数えるなど走力でもトップクラスの実力を見せ、大リーグ史上6人目の「ホームラン45本、25盗塁」を達成しました。
登板の際は、ほとんどの試合で指名打者制を解除して打席に立つだけでなく、マウンドを降りたあと外野の守備につくこともあったほか、登板前日と翌日の試合もバッターとして出場し、二刀流はさらに進化を遂げました。
獲得したタイトルはなくても、投げては160キロ超え、打っては140メートルを超えるホームラン、そしてトップクラスの俊足といったプレーのパフォーマンスそのものは「ルースを超えている」という評価もあり、アメリカンリーグのMVP=最優秀選手の受賞が有力視されています。 「世界一の選手になりたい」と海を渡って4年。その目標に限りなく近づいた1年となりました。
先発23試合 9勝2敗(チーム1位) 防御率3.18、奪三振156(チーム1位)、投球回130回1/3 (※規定投球回数には届きませんでしたが、いずれも大リーグ4年目で最高の成績です) 【打者成績】 主に指名打者として155試合に出場 ホームラン46本(リーグ3位)、打率2割5分7厘、打点100、 盗塁26(リーグ5位)、三塁打8(リーグ1位)、長打80(リーグ2位)、 敬遠20(リーグ1位)、四球96(リーグ3位)、出塁率3割7分2厘(リーグ5位) (※日本選手として2007年の松井秀喜さん以来、14年ぶりに100打点に到達しました)
進化した“二刀流” 投打5部門で100の大台
大谷の今シーズンの投打成績