茨城県東海村にある
日本原子力研究開発機構の
使用済み核燃料の
再処理施設で、
おととしから
装置の
不具合により
停止していた
高レベル放射性廃棄物の
液体を
ガラスで
固める作業が、17
日、
再開されました。
東海村にある原子力機構の使用済み核燃料の再処理施設では、高レベル放射性廃棄物の液体を安定した状態で保管するためガラスで固めてガラス固化体を作る作業が行われていますが、おととし7月に漏電が発生して装置に不具合が生じ、運転を停止していました。
おととしは4か月間で50本作る計画のうち7本しか作れず、2年余り運転が停止していましたが、原子力機構はその後装置の交換を行い、17日、作業を再開したと発表しました。
原子力機構によりますと、おととし作業が止まった高レベル放射性廃棄物の液体と溶かしたガラスを混ぜた液体を容器に流し込む作業が行われたということです。
ガラス固化体はおととしまでにすでに316
本が
作られていて、
計画では
今後、2028
年度までに、
現在施設に
残っている
高レベル放射性廃棄物350
立方メートル余りを564
本のガラス
固化体にする
予定です。
ことし12月中旬まで予定されている今回の作業ではこのうち60本を作ることになっています。
原子力機構は「安全に努めながら作業効率をあげるなどして当初の計画どおり作業を進めていきたい」と話しています。