日本新聞: 自民総裁選菅氏5派閥支持で優位な情勢地方票の行方注目

自民じみん総裁そうさい選せん菅かん氏し5派閥はばつ支持しじで優位ゆういな情勢じょうせい地方ちほう票ひょうの行方ゆくえ注目ちゅうもく

Sep 2, 2020 03:09

Furigana

自民党じみんとう総裁そうさい選挙せんきょは、岸田きしだ政務せいむ調査ちょうさ会長かいちょうと石破いしば元もと幹事かんじ長ちょう、菅かん官房かんぼう長官ちょうかんの3人にんで争あらそわれる構図こうずが固かたまりました。菅かん氏しは、2日にち立候補りっこうほを表明ひょうめいすることにしていますが、すでに、党内とうない7つの派閥はばつのうち5つが支持しじする方向ほうこうで優位ゆういな情勢じょうせいとなっていて、今後こんごは、地方ちほう票ひょうの行方ゆくえが注目ちゅうもくされます。安倍あべ総理そうり大臣だいじんの後任こうにんを選えらぶ自民党じみんとう総裁そうさい選挙せんきょで、岸田きしだ政務せいむ調査ちょうさ会長かいちょうと石破いしば元もと幹事かんじ長ちょうは1日にち、立候補りっこうほを表明ひょうめいしました。

岸田きしだ氏しは「国民こくみんのため、国家こっかのため、すべてをかけて戦たたかいに臨のぞみ、国民こくみんの協力きょうりょくを引き出ひきだせるリーダーを目指めざしたい」と述のべ、「分断ぶんだんから協調きょうちょうへ」をスローガンに、格差かくさの是正ぜせいなどに取り組とりくむ考かんがえを示しめしました。

石破いしば氏しは「国民こくみんの納得なっとくと共感きょうかんのもとに政策せいさくを実行じっこうすることが課かせられた責任せきにんであり、総力そうりょくを挙あげて積極せっきょく果敢かかんに取り組とりくみたい」と述のべ、地方ちほうの活性かっせい化かなどに取り組とりくむ考かんがえを強調きょうちょうしました。

一方いっぽう、菅かん官房かんぼう長官ちょうかんは、2日にち夕方ゆうがた記者きしゃ会見かいけんして、立候補りっこうほを正式せいしきに表明ひょうめいすることにしています。

菅かん氏しは、安倍あべ政権せいけんを7年ねん8か月かげつ支ささえてきたことを踏ふまえ、新型しんがたコロナウイルスへの対応たいおうに万全ばんぜんを期きし、政策せいさくを継続けいぞくさせる必要ひつよう性せいなど、立候補りっこうほを決断けつだんした理由りゆうを説明せつめいするものとみられます。

党内とうないに7つある派閥はばつのうち、安倍あべ総理そうり大臣だいじんの出身しゅっしん派閥はばつで最大さいだいの細田さいだ派は、麻生あそう派は、二に階かい派は、石原いしはら派はが菅かん氏しの支持しじを決きめ、竹下たけした派はも支持しじする方向ほうこうとなっているのに加くわえ、無む派閥はばつの複数ふくすうの議員ぎいんグループも支持しじを決きめています。

これらを単純たんじゅんに足たし合あわせると、すでに党とう所属しょぞく議員ぎいんの3分ぶんの2を超こえていて、菅かん氏しが優位ゆういな情勢じょうせいとなっています。

ただ、今回こんかいの総裁そうさい選挙せんきょでは、党員とういん投票とうひょうが行おこなわれないものの、各かく都道とどう府県連ふけんれんに割り当わりあてられた地方ちほう票ひょう3票ひょうの投票とうひょう先さきを決きめる際さいに予備よび選挙せんきょなどを行おこなって党員とういんの意向いこうを反映はんえいするよう促うながすことになったため、その行方ゆくえが注目ちゅうもくされます。