日本新聞: 韓国検察サムスン電子副会長を在宅起訴株価を不正操作か

韓国かんこく検察けんさつサムスン電子でんし副ふく会長かいちょうを在宅ざいたく起訴きそ株価かぶかを不正ふせい操作そうさか

Sep 1, 2020 18:09

Furigana

韓国かんこくの検察けんさつは、サムスングループの事実じじつ上じょうのトップ、サムスン電子でんしのイ・ジェヨン（李り在ざい鎔）副ふく会長かいちょうが、父親ちちおやからの経営けいえい権けんの継承けいしょうを有利ゆうりに進すすめようと、グループ企業きぎょうの合併がっぺいにあたって株価かぶかを不正ふせいに高たかく操作そうさするなどしたとして、資本しほん市場しじょう法ほう違反いはんなどの罪つみで在宅ざいたく起訴きそしました。これは韓国かんこくの検察けんさつが1日にち午後ごご、記者きしゃ会見かいけんして明あきらかにしたものです。

それによりますと、サムスングループの事実じじつ上じょうのトップで、サムスン電子でんしの副ふく会長かいちょうを務つとめるイ・ジェヨン被告ひこくは、2015年ねんに父親ちちおやからの経営けいえい権けんの継承けいしょうを有利ゆうりに進すすめようと、グループ企業きぎょうの合併がっぺいにあたって、みずからが筆頭ひっとう株主かぶぬしだったほうの会社かいしゃの株価かぶかを不正ふせいに高たかく操作そうさするなどしたとして、検察けんさつが1日にち、資本しほん市場しじょう法ほう違反いはんや背任はいにんなどの罪つみで在宅ざいたく起訴きそしたということです。

今回こんかいの疑惑ぎわくをめぐっては、ことし6月つき、検察けんさつがイ副ふく会長かいちょうの逮捕たいほ状じょうを請求せいきゅうしましたが、裁判所さいばんしょは「拘束こうそくする必要ひつよう性せいについて説明せつめいが不足ふそくしている」として棄却ききゃくしたのに続つづき、有識者ゆうしきしゃによる捜査そうさ審議しんぎ委員いいん会かいが、不ふ起訴きそとするよう勧告かんこくしていました。

そうした中なか、在宅ざいたく起訴きそに踏み切ふみきった理由りゆうについて検察けんさつは「事案じあんが重大じゅうだいであり、司法しほうの判断はんだんをあおぐ必要ひつようがある」と説明せつめいしています。

イ副ふく会長かいちょうは、前まえのパク・クネ（朴ぼく槿恵めぐみ）政権せいけん下かで、経営けいえい権けん継承けいしょうへの支援しえんと引き換ひきかえに大統領だいとうりょうやその知人ちじんに賄賂わいろを渡わたしたとして、2017年ねんに逮捕たいほ・起訴きそされ、おととし（2018年ねん）の2審しんで執行しっこう猶予ゆうよ付つきの有罪ゆうざい判決はんけつを言い渡いいわたされています。