岡山市によりますと3年前の4月、母親の交際相手から真愛さんへの暴力が疑われると外部から児童相談所に通報がありました。
市が調査したところ、真愛さんのひたいに10円玉ほどの大きさのあざがあったことなどから、交際相手からの暴力を止められず、母親が育児を放棄する「ネグレクト」があり、虐待が行われていると判断したということです。
おととしの9月には、墓地で真愛さんが立たされ、母親の交際相手から激しく叱られているという通報があり、児童相談所が真愛さんを2週間、一時保護したということです。
このほかにも虐待の疑いがあるといった通報が2回寄せられ、児童相談所は警察と情報を共有するとともに、家庭訪問や面接を行って状況を確認してきたということです。
岡山市は一連の対応に問題がなかったかどうか、外部の有識者による審議会を設け検証を行うとしています。
岡山市岡山っ子育成局の遠藤千里次長は「行政機関が関わりを持ちながら、このような事件が発生したことは誠に残念であり、重く受け止めている。今後は外部有識者の審議会で分析して、改善すべき点がないかなど検証を行っていきたい」と述べました。