デジタル技術の
導入で
金融業界の
省力化が
急速に
進んでいます。
全国の
銀行員の
数は
去年からことしにかけて3600
人減り、
3大金融グループができた2006
年以降、
最も大きく
減ったことが
民間の
調査でわかりました。
民間の
調査会社東京商工リサーチが
全国81の
大手銀行と
地方銀行を
調べたところ、ことし
3月末時点の
銀行員の
数は
合わせて22
万3778
人で、
前の
年の
同じ時期より3629
人減っていました。
また、銀行員を減らした銀行は全体のおよそ8割にあたる62行に上りました。
去年からことしにかけての減少数は、三菱UFJ、三井住友、みずほの3大金融グループができた2006年以降で、最も大きくなりました。
3大金融グループを含む大手銀行では2006年以降、銀行員の数が一貫して増えていましたが、今回、初めて減少に転じました。
金融業界では、デジタル技術の導入によって手作業で行っていた大量の伝票処理が自動化されるなど効率化が急速に進んでいます。
また、ネットバンキングの普及で来店客が減少していることから、店舗の統廃合に乗り出し、拡大路線を見直す銀行も増えています。
銀行業界に詳しい、マネックス証券の大槻奈那チーフ・アナリストは「人手をかけて収益を上げる従来のビジネスモデルは過渡期を迎えている。この流れは始まったばかりで、今後、加速していくだろう」と話しています。