ブラジル北部パラ州アルタミラの刑務所で29日に暴動が起き、地元当局によると受刑者50人以上が死亡しました。
州刑務当局の責任者によると、死者52人のうち16人は首をはねられて殺害されました。国営通信アジェンシア・ブラジルはそのほかの死者について、受刑者らが建物の一部に放火したことによる窒息死との見方を伝えました。
受刑者間の派閥抗争が暴動に発展したとみられます。
ブラジル西部では5月、4カ所の刑務所で犯罪組織絡みの暴動が発生し、受刑者55人が死亡していました。「北の家族」と称する麻薬密輸組織の内部抗争だったとされます。
同国の刑務所は犯罪組織への勧誘の場となり、過密状態が抗争の激化を招いているとして、人権団体がかねてから政府の責任を追及してきました。