新型コロナウイルスの
感染拡大以降、
国内最大級の
花火大会が
東日本大震災の
被災地、
岩手県陸前高田市で
開かれ、1
万発以上の
花火が
夜空を
彩りました。
この「
三陸花火大会」は、
陸前高田市のまちづくり
団体の
メンバーなど有志およそ20
人が
地域を
盛り上げようと
企画しました。
午後7時になると、防潮堤の近くから音楽に合わせてさまざまな色や大きさの花火が次々と打ち上げられました。
主催者によりますと、新型ウイルスの影響で各地で花火大会が中止になる中、今回全国から花火を集め、合わせて1万発以上の花火が打ち上げられたということです。
観覧席は津波で被災し、ことし再建されたばかりの野球場やサッカー場が活用され、観客全員を検温し間隔をあけて座るなど感染対策を徹底していました。
会場には全国から1万1000人の観客が集まり、最大で直径300メートルの色鮮やかな花火に歓声が上がっていました。
東京から旅行で訪れた女性は「こんなにすてきな花火が見られるとは思っていなかったです。ことしは花火大会は諦めていたので、きょうは胸を打たれました」と話していました。
花火大会の浅間勝洋実行委員長は「花火をきっかけに訪れた人にこの町のいろんな魅力に気付いてもらうことが目標でしたが、成功したと思います。来年も花火大会を開催したいです」と話していました。