JR東日本は、ワイヤレスイヤホンの落とし物に、駅員が苦労していることを知ってもらおうと、東京 大田区の駅員の訓練施設で対応方法を報道機関の前で実演しました。
ワイヤレスイヤホンの落とし物は、ことし9月までの3か月で都内中心部の78駅で、950件ほどあったということです。
実演では、線路上のワイヤレスイヤホンを、まずマジックハンドで取ろうとしますが、小さくて敷石の間に入って、なかなか取ることができません。
このため一部の駅では、駅員の工夫で粘着テープを先につけた棒や、掃除機を使って、あの手この手で取り組んでいることも紹介されました。
しかし、小さいため見失うケースも多いということで、その場合は駅員が終電後に線路に下りて、歩いて探しているということです。
JRでは、利用者に乗り降りの際などに落とさないよう注意を呼びかけています。
JR東日本東京支社の飯島正勝業務課長は「電車の乗り降り時や、マスクを直した際に落とす危険性が高いので注意してほしい。万が一、落としてしまった際は、自分で探そうとするのは危険なのでやめてほしい」と話していました。