일본어 뉴스: 「伝統建築工匠の技」無形文化遺産へ

「伝統でんとう建築けんちく工匠こうしょうの技わざ」無形むけい文化ぶんか遺産いさんへ

Nov 17, 2020 11:11

Furigana

日本にっぽんの木造もくぞう建造けんぞう物ぶつを受け継うけついでいくための宮大工みやだいくや左官さかん職人しょくにんなどの技術ぎじゅつ、「伝統でんとう建築けんちく工匠こうしょうの技わざ」が、ユネスコの無形むけい文化ぶんか遺産いさんに登録とうろくされることになりました。

日本にっぽんがユネスコの無形むけい文化ぶんか遺産いさんの登録とうろくに向むけて提案ていあんしていた「伝統でんとう建築けんちく工匠こうしょうの技わざ：木造もくぞう建造けんぞう物ぶつを受け継うけつぐための伝統でんとう技術ぎじゅつ」について、文化庁ぶんかちょうはユネスコの評価ひょうか機関きかんが登録とうろくするよう勧告かんこくしたと、17日にち発表はっぴょうしました。

「伝統でんとう建築けんちく工匠こうしょうの技わざ」は、▼法隆寺ほうりゅうじをはじめとする文化財ぶんかざい建造けんぞう物ぶつの保存ほぞんに欠かかせない「建造けんぞう物ぶつ修理しゅうり」の技術ぎじゅつや、▼古ふるくから建造けんぞう物ぶつの種類しゅるいを問とわず広ひろく使用しようされてきた「かやぶき」、▼独特どくとくの色いろつやをもつ「建造けんぞう物ぶつ漆うるし塗ぬり」、▼表面ひょうめんを土どやしっくいで仕上しあげる「左官さかん」や、▼「畳たたみ製作せいさく」など17の伝統でんとう技術ぎじゅつで構成こうせいされています。

これらは、水みずや草くさ、土どなどの自然しぜん素材そざいで地震じしんや台風たいふうに耐たえる構造こうぞうと豊ゆたかな建築けんちく空間くうかんを生み出うみだし、古代こだいから受け継うけつがれ発展はってんしてきたとして提案ていあんされていました。

文化庁ぶんかちょうによりますと勧告かんこくでは、▼無形むけい文化ぶんか遺産いさん全般ぜんぱんの重要じゅうよう性せいの可視かし化かに貢献こうけんし、▼無形むけい文化ぶんか遺産いさんと有形ゆうけい文化ぶんか遺産いさんである建造けんぞう物ぶつとの本質ほんしつ的てきな関係かんけいに光ひかりをあてるものだなどとして評価ひょうかされたということです。

12月つき14日にちからパリで開ひらかれる政府せいふ間かん委員いいん会かいで、ユネスコの無形むけい文化ぶんか遺産いさんへの登録とうろくが正式せいしきに決きまるということで、これにより国内こくないの無形むけい文化ぶんか遺産いさんは「和食わしょく」や「和紙わし」などに加くわえ22件けんとなります。

加藤かとう官房かんぼう長官ちょうかん「技術ぎじゅつ伝承でんしょうの重要じゅうよう性せい再さい認識にんしきされることを期待きたい」

加藤かとう官房かんぼう長官ちょうかんは、閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで、「『伝統でんとう建築けんちく工匠こうしょうの技わざ』の提案ていあんは、ひわだぶき、こけらぶき、建築けんちく物ぶつの漆うるし塗ぬりなど、古来こらいから工夫くふうを重かさねて発展はってんしてきたわが国わがくにの伝統でんとう的てきな技術ぎじゅつを包括ほうかつしたものだ。また、わが国わがくにの木造もくぞう建造けんぞう物ぶつを後世こうせいに伝つたえていく上うえで、不可欠ふかけつなものだと認識にんしきしている。無形むけい文化ぶんか遺産いさんへの登録とうろくにより、こうした技術ぎじゅつを伝承でんしょうしていく重要じゅうよう性せいが国内こくない外がいで再さい認識にんしきされることを期待きたいしている」と述のべました。

萩生田はぎうだ文部もんぶ科学かがく大臣だいじん「大変たいへん喜よろこばしい」

萩生田はぎうだ文部もんぶ科学かがく大臣だいじんは、閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで、「大変たいへん喜よろこばしく思おもう。評価ひょうか機関きかんの勧告かんこくどおりに登録とうろくされることを期待きたいしている。登録とうろくにより連綿れんめんと受け継うけつがれてきたわが国わがくにの多様たような文化ぶんか遺産いさんへの認識にんしきが高たかまり、地域ちいきの活力かつりょく向上こうじょうにもつながることが期待きたいされる。引き続ひきつづき登録とうろくに向むけて最善さいぜんを尽つくしたい」と述のべました。