若手の
研究者が
研究に
専念できる環境を
整えるため、
国は700
人を
選んで、
1人当たり年間700
万円の
研究費を
原則7年間、
支給する
新たな
制度を
作ることになりました。
日本の
若手研究者は、
数年の
期限が
あるポストで、
厳しい競争の
中で
研究費を
得ている
ケースが
多いため、
難しいテーマに
挑戦しにくく、
日本の
研究力が
低下している
原因の
一つと
指摘されています。
そのため文部科学省は、約500億円の基金を新たに設立し、原則40歳までの若手研究者から3年かけて約700人を選び、1人当たり平均で年間700万円の研究費を支給する制度を作ることになりました。
支給の期間は原則7年間で、最も長い場合は10年間を想定するなど、これまでの若手研究者の支援策と比べて長期間の支援を前提としていることが特徴になっています。
対象となる若手研究者の選考は、文部科学省が所管する科学技術振興機構が、自由な発想で挑戦的な研究に取り組む研究者を選ぶことにしています。
若手研究者の研究環境については、ことしのノーベル化学賞の受賞者に選ばれた吉野彰さんらが研究力を低下させないためにも若い研究者が研究に専念できる環境を作るべきだと繰り返し発言していました。