일본어 뉴스: 元農水省事務次官起訴内容認める長男殺害事件初公判

元もと農水省のうすいしょう事務じむ次官じかん起訴きそ内容ないよう認みとめる長男ちょうなん殺害さつがい事件じけん初はつ公判こうはん

Dec 11, 2019 11:12

Furigana

農林水産省のうりんすいさんしょうの元もと事務じむ次官じかんが長男ちょうなんを殺害さつがいした罪つみに問とわれている事件じけんの初はつ公判こうはんで、被告ひこくは起訴きそされた内容ないようを認みとめ、弁護士べんごしは「長男ちょうなんによる家庭かてい内ない暴力ぼうりょくで殺ころされると思おもい刺さしてしまった」と主張しゅちょうしました。農林水産省のうりんすいさんしょうの元もと事務じむ次官じかん、熊澤くまさわ英昭ひであき被告ひこく（76）は、ことし６月ろくがつ、東京とうきょう・練馬ねりま区くの自宅じたくで、長男ちょうなんの英一郎えいいちろうさん（44）を包丁ほうちょうで刺さして殺害さつがいしたとして、殺人さつじんの罪つみに問とわれています。

11日にち、東京とうきょう地方ちほう裁判所さいばんしょで初はつ公判こうはんが開ひらかれ、被告ひこくは黒くろいスーツを着きて、伏し目ふしめがちにやつれたような表情ひょうじょうで法廷ほうていに入はいり、証言しょうげん台だいの席せきに座すわりました。

裁判さいばんの冒頭ぼうとうで裁判さいばん長ちょうから起訴きそされた内容ないように間違まちがいがないか問とわれると、被告ひこくは「間違まちがいありません」と述のべて認みとめました。

検察けんさつは「長男ちょうなんは以前いぜんから人ひとづきあいが苦手にがてで家庭かてい内ないで暴力ぼうりょくを振ふるっていて、被告ひこくは事件じけんの前まえのことし５月ごがつにも暴力ぼうりょくを受うけ、インターネットで『殺人さつじん』や『執行しっこう猶予ゆうよ』といったことばを検索けんさくするなど、長男ちょうなんの殺害さつがいを考かんがえながら生活せいかつしていた。具体ぐたい的てきな殺害さつがいの状況じょうきょうは被告ひこくの供述きょうじゅつがあいまいなためはっきりしないが、台所だいどころにあった包丁ほうちょうで首くびや胸むねを何なん度ども突き刺つきさした」と述のべました。

一方いっぽう、被告ひこくの弁護士べんごしは「被告ひこくは長男ちょうなんを必死ひっしに支ささえていたが、事件じけんの前まえから家庭かてい内ない暴力ぼうりょくでひどいけがを負おい、恐怖きょうふを感かんじて生活せいかつしていた。事件じけん当日とうじつも『殺ころすぞ』と言いっているのを聞きいて殺ころされると思おもい、とっさに刺さしてしまった。被告ひこくが事件じけんを起おこさざるをえないほど殺ころされると思おもったのはなぜなのかに着目ちゃくもくして審理しんりしてほしい」と述のべました。