重さ30
キロの
荷物を
運べる
大型のドローンが
開発され、
実用化に
向けた
実証飛行が
始まりました。
一般的なドローンよりも
重い荷物に
対応できるということで、
山の
中や
急な
斜面といった
人や
車が
立ち入りにくい
場所での
新たな
輸送手段として
活用が
期待されます。
大型ドローンを
開発したのは、
トヨタ自動車の
出身者などが
去年、
東京で
創業した
スタートアップ企業のSkyDriveで、
いわゆる「
空飛ぶクルマ」
作りに
取り組んでいます。
ドローンは長さが1.3メートル、幅が1.7メートルで、重さ30キロの荷物を運ぶことができ、着陸せずに荷物を届けられるようワイヤーで荷物を下ろす機能も備えています。
数キロほどの重さの荷物を運ぶドローンは多くありますが、会社が強みを持つ機体の制御技術などによって、より重いものを運べるようにしたということです。
人や車が立ち入りにくい場所での新たな輸送手段としての活用を目指していて、会社は実用化に向けて今月、愛知県内の山の中で工事用の機材を運ぶ実証飛行を始めました。
この会社では、将来は重さ100キロまで運べるドローンの開発を目指しています。
より重い荷物を 遠くへ 開発進む
ドローンはカメラやセンサーを使って災害の被害状況の確認や、橋や道路などのインフラ施設の点検作業、それに農作物の生育状況の把握などで利用が広がっていて、今後は輸送サービスで活用されることが期待されています。
共同でネットスーパーの事業を手がける楽天と西友は、この夏神奈川県横須賀沖の無人島、猿島を訪れる観光客にドローンを使って食材などを配達するサービスに乗り出しました。
また、日本郵便は去年11月から福島県内で9キロ離れた郵便局の間で荷物を運ぶのにドローンを活用しています。
こうした輸送用ドローンの多くは1回に運べる荷物の重さが数キロほどで、利用の拡大に向けて、ドローンのメーカーの間では運べる重量を増やしたり、飛行できる距離を伸ばしたりするための技術開発が進められています。