裸眼での
視力が1.0に
満たない
児童・
生徒の
割合が、
現在の
方法で
統計を
取り
始めてから
最も多くなり、
視力の
悪化が
顕著になっていることが
文部科学省の
調査で
分かりました。
文部科学省は
来年度、
数千人規模の
実態調査を
行う方針で
対策を
検討するとしています。
文部科学省は、毎年、発育や健康の状態を把握するため、全国の5歳から17歳について学校での健康診断の結果を基に分析を行っていて、このほど、今年度の結果がまとまりました。
それによりますと、裸眼での視力が学校生活に影響が出るとされる1.0未満の子どもの割合は小学生が10年前の2009年度から4.86ポイント増えて34.57%、中学生は4.93ポイント増えて57.47%、高校生は8.27ポイント増えて67.64%でした。
いずれも現在の方法で統計を取り始めた1979年度以降最多で、児童・生徒の視力の悪化が改めて明らかになったとしています。
文部科学省は来年度、新たに日本眼科学会などとも協力して近視や乱視など視力の悪化の実態について、数千人規模の調査を行う方針です。
文部科学省健康教育・食育課の平山直子課長は「視力の悪化は深刻な課題だ。現在、視力とスマートフォンの利用時間や読書時間といった生活環境との関連の調査を進めており、今後、実態調査を通じて有効な対策を検討し、啓発を進めていきたい」と話しています。