河井案里参議院議員は去年10月、「週刊文春」で、先の参議院選挙で、みずからの陣営が、いわゆるウグイス嬢に法律の規定を超える報酬を支払っていたなどと報じられたあと、国会を欠席し、先週には広島地検が、秘書から事情を聴くなどしました。
河井案里氏は、通常国会が召集された20日、およそ2か月半ぶりに登院し、自民党の世耕参議院幹事長と関口参議院議員会長らに復帰を報告しました。
これに対し、世耕氏は「できるかぎり誠実な対応をするように」と指示したということです。
このあと、河井案里氏は国会内で記者団に対し、「病状も見ながらだったが、きょうからまた国会活動を再開させてもらいたいと思う。政治不信を招いており、大変深くおわび申し上げたい」と述べ、改めて陳謝しました。
そのうえで、「秘書の聴取は任意で行われているが内容などについて私は知らされていない。捜査には全面的に協力していく」と述べました。
また、「不十分な説明しかできず、世間の皆様も納得はしていないだろうと心苦しく思っている。ただ、捜査に影響が及ばないことがいちばんで、一区切りついたところで、しっかりと説明させてもらいたい」と述べました。
世耕参院幹事長「しかるべきタイミングで説明を」
自民党の世耕参議院幹事長は記者団に対し、「河井案里氏は適応障害という診断書を出して国会を欠席していたが、きょうからは出席できるということなので、しっかりと本会議や委員会に出席してもらいたい」と述べました。
また、「まだ説明できていないわけだから、しかるべきタイミングでしっかり説明してもらうことが重要だ。捜査に区切りがついた段階で説明したいと、本人も言っているので、それを待ちたい」と述べました。