ことし
3月に
甲子園球場で
開幕するセンバツ
高校野球の
出場校が
発表され、
困難な
状況を
克服した
学校などが
対象と
なる「21
世紀枠」で、
北海道の
帯広農業と
福島の
磐城高校、
それに島根の
平田高校の
3校が
選ばれました。センバツ
高校野球の
選考委員会は、24
日大阪市内で
開かれ、はじめに「21
世紀枠」の
3校が
発表されました。
北海道の帯広農業は初めてのセンバツ出場です。
ことしで創立100年を迎える伝統校で、農業科学科や酪農科学科など5つの学科で地域の基幹産業である農業の担い手を育成しています。
去年、放送されたNHKの連続テレビ小説、「なつぞら」のヒロインが通った高校のモチーフとなった学校としても知られていて、部員36人の多くは地元出身の農業後継者です。
選手たちは乳牛の世話や園芸など時間外の実習と部活動を両立し、去年秋の北海道大会でベストフォーに進出したことが評価されました。
福島の磐城高校は46年ぶり3回目のセンバツ出場です。
ことしで創立124年を迎える進学校です。短い練習時間の中、部員みずからがメニューを考えて効率的な練習で力をつけ、去年秋の東北大会でベストエイトまで勝ち進みました。
また、去年10月の台風19号のあと浸水被害を受けた地元で、ボランティア活動にも取り組みました。
島根の平田高校は春夏通じて初めての甲子園出場です。
練習は1日2時間ほどで、グラウンドも他の運動部と共用しています。
このため、練習内容を工夫し、戦術の習得に力を入れていて去年秋の中国大会でベストエイトに進出しました。
また、毎年、地元の幼稚園と保育園に呼びかけて、校内で野球の体験会を開くなど野球の普及活動に積極的に取り組んできたことも評価されました。
ことしのセンバツ高校野球は、3月19日に甲子園球場で開幕し、2日間の休養日を含めて13日間の日程で行われます。