新型コロナウイルスの
感染が
拡大する
中、
静岡県内の
宿泊施設のキャンセルは、
5日時点で
少なくとも9万人を
超えることが
県観光協会の
調査でわかりました。
それによりますとことし
1月から
3月までの
3か月間に
県内の
宿泊施設でキャンセルされた
予約の
数は
5日の
時点で
少なくとも9万277
人分に
上っているということです。
キャンセルは中国からの団体客が中心だということです。月別にみますと2月が5万3675人と最も多く、3月は2万8524人、1月は8078人でした。
自治体別では、浜松市がおよそ4万2000人と全体の半数近くを占め、次いで御前崎市が1万6000人余り掛川市が8000人余りとなっていて、中国便が就航する静岡空港の周辺を中心にキャンセルが相次いでいるということです。
県観光協会には宿泊施設から「終息の見通しが立たず今後の売り上げへの影響が大きい」といった不安の声が寄せられているということです。
これに関連して静岡県観光政策課の川口茂則課長は記者会見で「経営の厳しい施設には県の融資制度を紹介するなど対応したい」と述べました。
春節の関空 中国客が3割減少
先月24日からの中国の旧正月にあたる「春節」の大型連休中に関西空港から入国した中国人の旅客数が、去年に比べておよそ30%減ったことがわかりました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響とみられています。
大阪出入国在留管理局関西空港支局によりますと、先月24日から30日までの中国の旧正月「春節」の連休中に関西空港から入国した中国人の旅行客は、およそ5万2500人でした。
これは、去年の「春節」のおよそ7万3000人と比べて2万人余り、率にして28%の減少です。
中国以外の国を含む外国人全体でみますと、ことしの同じ期間中に入国した人は16万700人で、こちらも去年の19万500人と比べておよそ3万人、率にして16%減っています。
「春節」の連休中に関西空港から入国する外国人は年々増加していて、統計を取り始めた平成24年以来、前の年より減るのは初めてだということです。
大阪出入国在留管理局関西空港支局では「新型コロナウイルスの感染の影響が要因でこれだけ減ったとみられる。今後も推移を見ていきたい」と話しています。