日本新聞: 新幹線運転士が走行中にトイレ JR東海にリスク管理の検討指示

新幹線しんかんせん運転うんてん士しが走行そうこう中ちゅうにトイレ JR東海とうかいにリスク管理かんりの検討けんとう指示しじ

May 25, 2021 13:05

Furigana

東海道とうかいどう新幹線しんかんせんの運転うんてん士しが走行そうこう中ちゅうにトイレに行いき運転うんてん室しつを離はなれていた問題もんだいで、赤羽あかば国土こくど交通こうつう大臣だいじんは、JR東海とうかいに対にたいして、運転うんてん士しが体調たいちょう不良ふりょうになった際さいのリスク管理かんりを具体ぐたい的てきに検討けんとうし、速すみやかに報告ほうこくするよう指示しじしました。

今月こんげつ16日にち、東海道とうかいどう新幹線しんかんせんの36歳さいの運転うんてん士しは時速じそく150キロで走行そうこう中ちゅうにトイレに行いき、運転うんてん室しつはおよそ3分間ふんかん、運転うんてん免許めんきょがない車掌しゃしょうだけの状態じょうたいになっていました。

JRの社内しゃない規定きていでは、走行そうこう中ちゅうに体調たいちょうが悪わるくなった場合ばあい、輸送ゆそう司令しれいに連絡れんらくして、停車ていしゃするなどの対応たいおうを取とるとことになっていますが、運転うんてん士しは連絡れんらくせずに離はなれていたということです。

この問題もんだいについて、赤羽あかば国土こくど交通こうつう大臣だいじんは25日にちの記者きしゃ会見かいけんで「運転うんてん資格しかくのない者ものに運転うんてんをゆだねたことは重大じゅうだいな規律きりつ違反いはんで、“大丈夫だいじょうぶだろう”という緩ゆるみが社内しゃないにまん延まんえんしていなかったのかなどを検証けんしょうするよう指示しじした」と述のべました。

そのうえで、体調たいちょう不良ふりょうの際さいはちゅうちょなく列車れっしゃを止とめることを徹底てっていしたうえで、運転うんてん室しつに簡易かんいトイレを置おいておくことや、運転うんてん免許めんきょを持もった車掌しゃしょうが乗務じょうむしている列車れっしゃを増ふやすなど、運転うんてん士しが体調たいちょう不良ふりょうになった際さいのリスク管理かんりの方法ほうほうについて、具体ぐたい的てきに検討けんとうしたうえで速すみやかに報告ほうこくするようJR東海とうかいに求もとめたということです。