これは、通信技術を教育にいかす試みを進めるNTTドコモなどが企画し、20日、いわき市に避難している双葉町の2つの小学校の児童と保護者およそ50人が参加しました。
市内の体育館に用意された大きなプロジェクターには、町内の上空に飛ばしたドローンからの中継映像が映し出され、児童たちは秋晴れのふるさとの景色を見たり、来年春の再開を目指して工事が進むJR双葉駅の場所を確めたりしていました。
また、現地で除染に携わる作業員と中継でやり取りし、作業の進み具合を尋ねたり、「大変な作業をいつもありがとうございます」と感謝のことばを伝えたりしていました。
全域で避難指示が続く双葉町では、15歳未満の立ち入りが認められていないこともあり、児童たちに町の記憶はほとんどないということです。
6年生の児童は「駅の様子がわかったので開業したら行ってみたい」とか、「みんなと楽しく町の様子を見ることができた。自分が生まれて住んでいた場所なので、避難指示が解除されたら絶対に行きたい」などと話していました。
また、保護者は「映像を見て懐かしさも感じた。子どもたちに、ふるさとがどんなところか、少しでも知ってもらえたらうれしい」と話していました。