高齢の
患者が
自宅などで
心肺停止になった
際、
救急隊が
駆けつけても
家族が「
自宅でみとりたい」と
蘇生を
望まない
ケースが
相次いでいることから、
東京消防庁は
蘇生や
搬送を
中止できる仕組みを12
月から
導入することになり、27
日、
救急隊員への
研修会が
行われました。
研修会には現場で活動にあたっている消防署の救急隊員など、およそ200人が参加しました。
東京消防庁では自宅などで心肺停止になった高齢の患者について、「自宅でみとりたい」と家族が蘇生を望まない場合、救急隊がかかりつけ医の指示を受けて蘇生や搬送を中止できる仕組みを来月16日から導入します。
訓練は、すい臓がんの90歳の男性が自宅で心肺停止になり、家族が蘇生を望まないという想定で行われ、救急隊員は、かかりつけ医も事前に本人の意思を確認しているかや、あらかじめ蘇生しないことを想定していた症状と現在の症状が一致しているかなど確認していました。
東京消防庁の緒方毅救急管理課長は「人生の最期の迎え方について、家族で話し合う習慣はまだまだ定着しておらず、関係機関と連携してこの動きを促すとともに、新たな仕組みについて広く知ってもらうよう周知していきたい」と話していました。