経営再建中の
液晶パネル
メーカージャパンディスプレイは、
5億円を
超える資金を
着服したとして
懲戒解雇した
経理担当の
元幹部から、「
過去の
決算について
当時の
経営陣の
指示で
不適切な
会計処理を
行っていた」との
連絡を
受けたと
発表しました。
会社は、
適切な
会計処理が
行われたと
考えているとしたうえで
事実関係の
調査を
始めたとしています。ジャパンディスプレイは、
経理部にいた
元幹部が
去年10
月までの
4年余りの
間に
5億7800
万円に
上る資金を
着服したとして、
去年12
月に、
この元幹部を
懲戒解雇するとともに、
警察に
刑事告訴したことを
先週、
明らかにしていました。
この元幹部についてジャパンディスプレイは、本人から26日「着服とは別に、過去の決算で不適切な会計処理を行っていた」との連絡を受けたと発表しました。
不適切な会計処理を行った理由について元幹部は、「当時の経営陣から指示があった」と主張しているということです。
ジャパンディスプレイは、「元幹部を懲戒解雇したあと、会社の決算について入念な精査を実施しており、適切な会計処理が行われたと考えているが、事実関係の調査を始めている」としています。
日立製作所と東芝、それにソニーの3社が液晶パネル事業を統合して発足したジャパンディスプレイは、スマホ向けの事業の不振などで債務超過に陥っていて、外部のファンドなどと支援の交渉を行っています。
会社は、「関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をかけ深くおわび申し上げます」としています。