地球温暖化対策を
話し合う国連の
会議、COP25が
2日、スペインで
開幕します。
温暖化の
影響が
指摘される
熱波や
洪水などの
被害が
世界各地で
相次ぐ
中、
温室効果ガスの
削減に
向けて
各国の
取り組みの
強化につなげることが
できるかが
焦点となります。COP25は
当初、チリのサンティアゴで
行われる
予定でしたがチリ
政府が
デモや
暴動などによる
混乱を
受けて
開催を
断念したため
急きょ、
開催場所が
変更となり
日本時間の
2日午後スペインの
首都マドリードで
開幕します。
会議では、発展途上国を含むすべての国に温室効果ガスの削減に取り組むことを定めた国際的な枠組み、「パリ協定」が来年から始まるのを前に、実施に必要なルールで協議が続いている一部について合意を目指すことになります。
ことしは、ヨーロッパを記録的な熱波が襲い各地で最高気温を更新したのをはじめ、世界的に干ばつや集中豪雨など温暖化の影響が指摘される被害が相次いでいます。
その一方で、開幕に先立ち世界全体の温室効果ガスの排出量は増え続けていることが明らかになったほか、世界第2位の温室効果ガスの排出国アメリカが、来年にはパリ協定から正式に離脱することも決まりました。
今後、対策が十分に進まない懸念もある中、温室効果ガスの大幅な削減に向けて各国の取り組みの強化につなげることができるかが焦点となります。
また、今回の会議には温暖化対策を求める若者の運動を世界的に広げたスウェーデンの16歳の活動家グレタ・トゥーンベリさんも参加する予定でその言動も注目されます。