「次女が熱性けいれんで救急車に乗った話。誰かのために記録します」
ツイッター上にこう書き出したうえで、1歳7か月の次女が高熱を出し、腕の中でけいれんし始めたためスマホで動画を撮影したことや、その後、泡も吹き始めたため気道確保のため横にして救急車を呼んだ経緯が書かれています。
そして、医師にその動画を見せると「これが1番わかりやすい! 助かる」と言われたことが記されています。
ちなみに次女はかぜなどの熱によるけいれんだと言われ、その日、帰宅しました。
母親は、「日頃から、育児に関するツイートなどをみていて熱性けいれんの際の対応は頭の中に残っていたので役に立ちました」と話しています。
この投稿に対して「経験談を載せてくれるのはありがたい」「知識として知っていても冷静に対応できたことがすごい」など多くの反響が寄せられています。
ちなみに冒頭の動画は当時1歳5か月の別の女の子が、ことし6月に熱を出してけいれんを起こした際に父親が撮影したもので、「役に立つなら」と提供してくれました。
1か月ほど前にもけいれんを起こし、その際、医師からアドバイスを受けたことからスマホで撮影しました。
この女の子は、あとで突発性発疹と診断されました。
けいれんを起こした際にスマホで動画撮影という対応について、長野県佐久市にある佐久医療センターの小児科医、坂本昌彦さんは、「スムーズな診断につながりやすい」と言います。
熱性けいれんは、一般的に生後6か月から5歳までの子どもに多く、熱が上がる際、体温調節の機能が未熟なために起きるもので、体がびくびくしたり突っ張ったりします。
この際に動画があるとけいれんか、悪寒など他のまぎらわしい症状かを区別しやすくなり、その後の対応が取りやすくなるそうです。
そのうえで、坂本医師は、子どもがけいれんを起こしたら、まずは平らで安全な場所に寝かせ、吐いた時にのどにつまらないように顔を横に向けることが大切だといいます。
熱性けいれんは5分以内で収まる場合がほとんどですが、それ以上続く場合は救急車を呼び、その間にスマホなどで動画をとっておくといいそうです。
坂本医師は「けいれんが起きると、お母さんお父さんは動揺することが多く、以前はけいれんの様子を正確に把握できないこともありましたが、最近はスマホなどで動画が撮れるようになったことで、医師にもけいれんの様子が正確に伝わりやすくなった」と話しています。