去年9月、震度7の激しい揺れを観測した北海道の地震では、大規模な土砂崩れに巻き込まれるなどして厚真町などで41人が亡くなりました。
厚真町吉野地区の土砂崩れの現場では、元日の午前7時すぎに雲の切れ間から初日の出が見られました。
また厚真神社には、地元の人たちや帰省している人たちが次々に初詣に訪れ、静かに手を合わせて地震からの復興と災害のない平穏な年になるように願っていました。
厚真町の83歳の男性は「地震で亡くなった人たちは知っている人ばかりでした。ことしはみんなが元気でいられるよい年であってほしいです」と話していました。
自宅が全壊し、みなし仮設住宅で生活している46歳の女性は「年末までは正月を迎える気分ではありませんでしたが、年が明けて頑張ろうという気持ちになりました。元気に前向きで笑顔を絶やさない年にしたいです」と話していました。
地震の後に生まれた赤ちゃんと一緒に初詣に訪れた62歳の父親は「この子がすくすく育つように、災害がない年になってほしいです」と話していました。