北方領土問題を
含む平和条約交渉をめぐって
河野外務大臣とロシアのラブロフ
外相がモスクワで
会談し、
両外相が
責任者となってから
初めての
交渉に
臨んでいます。
日本側は
1週間後の
日ロ
首脳会談で
平和条約の
条文作成作業の
開始を
確認したい
考えで、
これまでの
双方の
主張を
踏まえ、
具体的な
前進への
妥協点を
探るものとみられます。
河野外務大臣とロシアのラブロフ
外相の
会談は、
日本時間の
午後5時すぎからモスクワで
始まりました。
今回の会談は、両外相が北方領土問題を含む平和条約交渉の責任者となってから初めての交渉となり、昼食も交えながら数時間行われる見通しです。
両外相は、安倍総理大臣とプーチン大統領が「平和条約を締結したあと歯舞群島と色丹島を引き渡す」とした、1956年の日ソ共同宣言を基礎に交渉を加速することで合意したことを受けて、これまでの双方の主張を踏まえ、具体的な前進への妥協点を探るものとみられます。
日本側は、1週間後の21日に予定されている日ロ首脳会談で平和条約の条文作成作業の開始を確認したうえで、ことし6月のG20大阪サミットに合わせて再度、首脳会談を行い、平和条約交渉の大枠合意を目指す方針です。
しかし、ロシア側からは、モルグロフ外務次官が、交渉に関する安倍総理大臣の発言を「解決のシナリオを一方的に押しつけている」と批判するなど、けん制する発言が相次いでいて、交渉は難航も予想されます。