日本新聞: 10歳女児死亡暴行後しばらく浴室に放置か千葉野田

10歳さい女児じょじ死亡しぼう暴行ぼうこう後ごしばらく浴室よくしつに放置ほうちか千葉ちば野田のだ

Jan 28, 2019 17:01

Furigana

千葉ちば県けん野田のだ市しで小学しょうがく４よん年生ねんせいの女の子おんなのこが死亡しぼうし、傷害しょうがいの疑うたがいで父親ちちおやが逮捕たいほされた事件じけんで、自宅じたくの浴室よくしつで女の子おんなのこが死亡しぼうしているのが見みつかった際さい、すでに体からだの一部いちぶに死後しご硬直こうちょくが見みられたことが捜査そうさ関係かんけい者しゃへの取材しゅざいでわかりました。警察けいさつは、父親ちちおやが女の子おんなのこに暴行ぼうこうを加くわえたあと、しばらく浴室よくしつに放置ほうちしていた疑うたがいもあると見みて調しらべています。今月こんげつ24日にち、千葉ちば県けん野田のだ市しの小学しょうがく４よん年生ねんせい、栗原くりはら心こころ愛あいさん（10）が自宅じたくアパートの浴室よくしつで死亡しぼうしているのが見みつかった事件じけんでは、父親ちちおやの栗原くりはら勇一郎ゆういちろう容疑ようぎ者しゃ（41）が冷水れいすいのシャワーをかけるなどの暴行ぼうこうを加くわえたとして傷害しょうがいの疑うたがいで逮捕たいほされました。

栗原くりはら容疑ようぎ者しゃがみずから110番ばん通報つうほうし、駆かけつけた警察官けいさつかんらが午後ごご11時じすぎに浴室よくしつ内ないに倒れ込たおれこんで死亡しぼうしている心こころ愛あいさんを見みつけましたが、このときすでに体からだの一部いちぶに死後しご硬直こうちょくが見みられたことが捜査そうさ関係かんけい者しゃへの取材しゅざいでわかりました。

警察けいさつは、遺体いたいの状況じょうきょうなどから栗原くりはら容疑ようぎ者しゃが心こころ愛あいさんに暴行ぼうこうを加くわえたあと、しばらく浴室よくしつに放置ほうちしていた疑うたがいもあると見みて、いきさつをさらに調しらべるとともに、死因しいんの特定とくていを進すすめています。

捜査そうさ関係かんけい者しゃによりますと、調しらべに対にたいし、栗原くりはら容疑ようぎ者しゃは「けがをさせるつもりはなかった」などと供述きょうじゅつしているということです。

一時いちじ保護ほごの柏かしわ児童じどう相談そうだん所しょ「断腸だんちょうの思おもい」

この事件じけんで、おととし、心こころ愛あいさんを一時いちじ保護ほごしていた県けんの柏かしわ児童じどう相談そうだん所しょなどが会見かいけんを開ひらき、当時とうじの経緯けいいなどについて説明せつめいしました。

それによりますと、柏かしわ児童じどう相談そうだん所しょでは野田のだ市しの担当たんとう部署ぶしょから虐待ぎゃくたいの疑うたがいがあると連絡れんらくを受うけ、おととし11月つきから12月つきにかけて心こころ愛あいさんを一時いちじ保護ほごしたということで、その際さい、心こころ愛あいさんの右みぎほほにはあざがあり「お父おとうさんがこわい」と話はなしていたということです。

また、一時いちじ保護ほごの期間きかん中ちゅうに生活せいかつ状況じょうきょうなどを確認かくにんするため両親りょうしんと８はち回かいにわたって面談めんだんし話はなしを聞ききましたが、その時とき、父親ちちおやの栗原くりはら容疑ようぎ者しゃは「せきこんだ時ときに抱いだきかかえるなどしたことはあるが虐待ぎゃくたいは思い当おもいあたらない」と話はなしていたほか、母親ははおやも「わからない」と話はなしていたということです。

心こころ愛あいさんはおととし12月つきに一時いちじ保護ほごが解除かいじょされた後のちはいったん親族しんぞくの家いえで暮くらし、去年きょねん３月さんがつからは両親りょうしんらの元もとに戻もどされたということです。

児童じどう相談そうだん所しょは一時いちじ保護ほごのあと、通とおっている学校がっこうに対にたいし虐待ぎゃくたいの兆候ちょうこうがないか様子ようすを観察かんさつするよう求もとめる対応たいおうを取とりましたが、両親りょうしんとの面談めんだんなどは行おこなっていなかったということです。

千葉ちば県けん柏かしわ児童じどう相談そうだん所しょの二に瓶びん一いち嗣所長しょちょうは「一時いちじ保護ほごを解除かいじょしたことはその時点じてんでは妥当だとうな判断はんだんだと思おもっているが、子こどもの命いのちを守まもることを使命しめいとしているので、お亡なくなりになったことは断腸だんちょうの思おもいです」と話はなしました。