冬、家の中の暖かい部屋から風呂やトイレなどの寒い場所へ行ったりすると、温度の差が原因で血圧が急に上がったりします。これを「ヒートショック」といって、倒れて亡くなることもあります。
1年で約1万7000人が風呂に入っているときに亡くなっています。この原因の多くがヒートショックだと考えられています。
専門家などのグループがことし10月、ヒートショックについて2500人に質問しました。家の中の温度の差を心配だと感じることがあるかを聞くと、「ある」と答えた人は41%で、半分以下でした。70歳〜79歳の人では23%だけでした。
冬、暖房などをつけている場所は、居間など自分がいる場所だけだと答えた人は60%でした。ヒートショックになる可能性が高い生活をしている人が多いことがわかりました。
専門家は「年を取ると、温度の差を感じにくくなります。特にお年寄りは、家の中で寒い場所へ行くとき、たくさん服を着てください。風呂に入るときに服を脱ぐ場所やトイレにも暖房を置いてください」と話しています。