日本新聞: 虐待対応の児童福祉司採用予定の半数しか確保できず千葉県

虐待ぎゃくたい対応たいおうの児童じどう福祉ふくし司つかさ採用さいよう予定よていの半数はんすうしか確保かくほできず千葉ちば県けん

Feb 20, 2020 04:02

Furigana

千葉ちば県けん野田のだ市しで小学しょうがく４よん年生ねんせいの女の子おんなのこが虐待ぎゃくたいを受うけた末すえに死亡しぼうした事件じけんなどを受うけ、千葉ちば県けんは児童じどう相談そうだん所しょなどで虐待ぎゃくたいの対応たいおうにあたる児童じどう福祉ふくし司つかさの増員ぞういんに向むけた対策たいさくを取とっていますが、今年度こんねんどは、これまでに採用さいよう予定よてい数すうの半数はんすうしか人員じんいんを確保かくほできていないことが分わかりました。去年きょねん１月いちがつ、千葉ちば県けん野田のだ市しで小学しょうがく４よん年生ねんせいの女の子おんなのこが虐待ぎゃくたいを受うけた末すえに死亡しぼうした事件じけんをめぐっては、21日にち、父親ちちおやの勇いさむ一郎いちろう被告ひこく（42）の初はつ公判こうはんが千葉ちば地方ちほう裁判所さいばんしょで開ひらかれます。

千葉ちば県けんはこうした事件じけんを受うけ、児童じどう相談そうだん所しょの態勢たいせいを強化きょうかするため、対応たいおうにあたる専門せんもん職しょくの児童じどう福祉ふくし司つかさの採用さいようを進すすめようと、応募おうぼ要件ようけんの緩和かんわや採用さいよう試験しけんを増ふやすなどの対応たいおうを取とっています。

しかし19日にち開ひらかれた県議会けんぎかいの代表だいひょう質問しつもんで、県けん側がわは今年度こんねんど24人にんの採用さいようを予定よていしていたのに対にたいし、これまでに試験しけんに合格ごうかくした人ひとは半数はんすうの12人にんにとどまっていることを明あきらかにしました。

また、県けんの児童じどう相談そうだん所しょで今年度こんねんど、定年ていねん以外いがいの理由りゆうで退職たいしょくする人ひとは17人にんと、昨年度さくねんどよりも４よん人にん増ふえているということです。

千葉ちば県けん健康けんこう福祉ふくし政策せいさく課かは「経験けいけんある児童じどう福祉ふくし司つかさの確保かくほは厳きびしい状況じょうきょうにある。今後こんごも採用さいように力ちからを入いれる一方いっぽう、職員しょくいんが定着ていちゃくしやすい環境かんきょうも作つくっていきたい」と話はなしています。