新型コロナウイルスに
感染して
肺炎になった
患者に対して、ぜんそくの
治療に
使われる
吸い込む
タイプの
薬を
投与したあと、
症状の
改善が
見られたという
報告が
日本感染症学会のウェブサイトに
掲載されました。
報告した
医師らは
患者の
数が
少ないため、
今後、
他の
医療機関と
共同で
効果について
調べるとしています。
報告は、新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客の治療を行った神奈川県立足柄上病院などのグループが日本感染症学会のウェブサイトに掲載しました。
報告によりますとグループは、感染が確認され、肺炎になった患者3人に対して、免疫の働きを抑えるステロイドを吸入するタイプのぜんそくの治療薬、「シクレソニド」を本人の同意を得たうえで投与したということです。
3人はいずれも65歳以上で重篤ではないものの酸素吸入をしていましたが、いずれも先月20日にシクレソニドを投与したあと、2日程度で改善が見られ、73歳の女性は退院したとしています。
グループは国立感染症研究所から薬についての情報を受けて投与したということで、肺に届くまで吸入することでウイルスが増殖している肺の炎症を抑える効果が期待されるとしています。
グループは、患者の数が少なく、効果を評価できないとしていて、今後、他の医療機関と共同で効果について調べるとしています。