熊本地震の
発生から
14日で
2年になります。
この地震を
引き起こした
断層帯の
周辺では、
地震活動がいまも
続き、
いずれも
震源が
浅いことから、
気象庁は
局地的に
大きな揺れになるおそれが
あるとして、
引き続き
注意するよう
呼びかけています。
気象庁によりますと、
2年前の
熊本地震を
引き起こしたとされる「
布田川断層帯」と「
日奈
久断層帯」の
周辺にあたり、
熊本県と
大分県にまたがる
長さおよそ180キロ、
幅およそ
50キロの
領域では
地震活動がいまも
続いていて、
13日夜7時までの
1年間に、
震度1以上の
揺れを
観測する
地震が
合わせて
184回発生しました。
これは去年4月14日までの1年間の4297回と比べると20分の1以下となり、大幅に減っています。
ただ、去年7月2日に熊本県阿蘇地方を震源とするマグニチュード4.5の地震が発生し、熊本県産山村で震度5弱の揺れを観測したほか、最大震度4の揺れを観測する地震が3回、最大震度3の地震も7回発生しています。
震源の深さはいずれも10キロ前後と浅いことから、気象庁は、今後も局地的に大きな揺れになるおそれがあり、引き続き注意するよう呼びかけています。
過去にも同規模の地震相次ぐ
政府の地震調査委員会などによりますと、熊本県内では、過去にも規模の大きな地震が相次いで発生したことがあります。
このうち明治22年には熊本市付近のほぼ直下を震源とするマグニチュード6.3の地震が発生したあと、その後の6年間に、周辺の地域でマグニチュード6.3の地震が3回発生しました。
これについて地震調査委員会の委員長で、東京大学地震研究所の平田直教授は「過去に起きた地震の記録を記憶にとどめる必要がある。『熊本地震』から2年がたっても規模の大きい地震が発生する可能性があり、引き続き注意してほしい」と話していました。