硫黄いおう山さん 噴火ふんかから1週間しゅうかん 火口かこう西側にしがわでも新あらたな噴気ふんき

気象庁きしょうちょうによりますと、噴火ふんかは、翌よく２に０ぜろ日にちの朝あさには停止ていししたということですが、２に５ご日にちの時点じてんでも火口かこうから白しろい噴気ふんきが勢いきおいよく上あがり、黒くろや灰色はいいろの泥水どろみずが断続だんぞく的てきに噴出ふんしゅつしているのが確認かくにんされています。

一方いっぽう、２に０ぜろ日にちの夕方ゆうがた以降いこうは、火口かこうから２に５ご０ぜろメートルほど西側にしがわにある県道けんどう１いち号線ごうせん付近ふきんからも噴気ふんきが勢いきおいよく上あがっているのが新あらたに確認かくにんされました。

この県道けんどうの付近ふきんや１いち週間しゅうかん前まえに噴火ふんかが起おきた火口かこうの周辺しゅうへんでは、地盤じばんが隆起りゅうきしているのが国土こくど地理ちり院いんによる解析かいせきでわかっていて、最大さいだいで１いち５ごセンチ前後ぜんごに達たっしているということです。

これについて、火山かざん噴火ふんか予知よち連絡れんらく会かいの会長かいちょうで、京都大きょうとだい学がくの石原いしはら和弘かずひろ名誉めいよ教授きょうじゅは「地下ちか水すいが熱ねっせられて上昇じょうしょうすることで地盤じばんが膨ふくらんでいると見みられる。今後こんごの活動かつどうの状況じょうきょうによっては、火口かこうの西側にしがわでも新あらたに噴火ふんかが起おきて噴石せきや土砂どしゃが周辺しゅうへんに飛とぶ可能かのう性せいがある」と述のべ、引き続ひきつづき注意深ちゅういぶかく監視かんしする必要ひつようがあると指摘してきしています。

硫黄いおう山さんについて気象庁きしょうちょうは、噴火ふんか警戒けいかいレベル３さんを継続けいぞくし、山やまからおおむね２にキロの範囲はんいでは、噴火ふんかに伴ともなう大おおきな噴石せきや火砕流かさいりゅうに警戒けいかいするよう呼よびかけています。

霧島きりしま連山れんざんのえびの高原えびのこうげんにある硫黄いおう山さんでは、１いち週間しゅうかん前まえの今月こんげつ１いち９きゅう日にちの午後ごご４よん時じ前まえに山やまの南側みなみがわに新あらたにできた複数ふくすうの火口かこうで噴火ふんかが発生はっせいし、気象庁きしょうちょうは噴火ふんか速報そくほうを発表はっぴょうしたあと噴火ふんか警戒けいかいレベルを３さんに引き上ひきあげました。

気象庁きしょうちょうによりますと、噴火ふんかは、翌よく２に０ぜろ日にちの朝あさには停止ていししたということですが、２に５ご日にちの時点じてんでも火口かこうから白しろい噴気ふんきが勢いきおいよく上あがり、黒くろや灰色はいいろの泥水どろみずが断続だんぞく的てきに噴出ふんしゅつしているのが確認かくにんされています。

一方いっぽう、２に０ぜろ日にちの夕方ゆうがた以降いこうは、火口かこうから２に５ご０ぜろメートルほど西側にしがわにある県道けんどう１いち号線ごうせん付近ふきんからも噴気ふんきが勢いきおいよく上あがっているのが新あらたに確認かくにんされました。

この県道けんどうの付近ふきんや１いち週間しゅうかん前まえに噴火ふんかが起おきた火口かこうの周辺しゅうへんでは、地盤じばんが隆起りゅうきしているのが国土こくど地理ちり院いんによる解析かいせきでわかっていて、最大さいだいで１いち５ごセンチ前後ぜんごに達たっしているということです。

これについて、火山かざん噴火ふんか予知よち連絡れんらく会かいの会長かいちょうで、京都大きょうとだい学がくの石原いしはら和弘かずひろ名誉めいよ教授きょうじゅは「地下ちか水すいが熱ねっせられて上昇じょうしょうすることで地盤じばんが膨ふくらんでいると見みられる。今後こんごの活動かつどうの状況じょうきょうによっては、火口かこうの西側にしがわでも新あらたに噴火ふんかが起おきて噴石せきや土砂どしゃが周辺しゅうへんに飛とぶ可能かのう性せいがある」と述のべ、引き続ひきつづき注意深ちゅういぶかく監視かんしする必要ひつようがあると指摘してきしています。

硫黄いおう山さんについて気象庁きしょうちょうは、噴火ふんか警戒けいかいレベル３さんを継続けいぞくし、山やまからおおむね２にキロの範囲はんいでは、噴火ふんかに伴ともなう大おおきな噴石せきや火砕流かさいりゅうに警戒けいかいするよう呼よびかけています。

国土こくど地理ちり院いん「同どう規模きぼの噴火ふんか起おきる可能かのう性せいも」

国土こくど地理ちり院いんは、地球ちきゅう観測かんそく衛星えいせい「だいち２に号ごう」が今月こんげつ２に３さん日にちに観測かんそくしたデータを、先月せんげつのデータと比較ひかくして硫黄いおう山さんの地盤じばんの変動へんどうの解析かいせきを行おこないました。

その結果けっか、１いち週間しゅうかん前まえに噴火ふんかが起おきた場所ばしょの周辺しゅうへんとそこから２に５ご０ぜろメートルほど西側にしがわの県道けんどう１いち号線ごうせんの付近ふきんでも地盤じばんが隆起りゅうきし、その範囲はんいが徐々じょじょに広ひろがっていることが確認かくにんされました。地盤じばんが隆起りゅうきしている範囲はんいは、全体ぜんたいで東西とうざいおよそ５ご０ぜろ０ぜろメートルに達たっし、特とくに噴火ふんかが起おきた火口かこうや県道けんどう１いち号線ごうせんの付近ふきんでは、最大さいだいで１いち５ごセンチ前後ぜんごに達たっしているということです。

国土こくど地理ちり院いんが公表こうひょうした図ずでは、地盤じばんが隆起りゅうきした領域りょういきが黄色きいろなどで示しめされ、特とくに隆起りゅうき量りょうが多おおい場所ばしょは、青あおや紫むらさきで示しめされていて、気象庁きしょうちょうの監視かんしカメラの映像えいぞうなどからいずれの領域りょういきでも複数ふくすうの場所ばしょから白しろい噴気ふんきが勢いきおいよく上あがっているのが確認かくにんできます。

国土こくど地理ちり院いんの藤原ふじわら智さとし地理ちり地殻ちかく活動かつどう総括そうかつ研究けんきゅう官かんは「１いち週間しゅうかん前まえの噴火ふんかから、硫黄いおう山さんで隆起りゅうきが続つづいているので、地下ちかからの熱ねつ水すいの供給きょうきゅうがあれば１いち週間しゅうかん前まえに噴火ふんかした火口かこうの西側にしがわでも前回ぜんかいと同おなじような規模きぼの噴火ふんかが起おきる可能かのう性せいはある」と話はなしています。

京大きょうだい「注意深ちゅういぶかく監視かんしを」

硫黄いおう山さんの火山かざん活動かつどうについて、火山かざん噴火ふんか予知よち連絡れんらく会かいの会長かいちょうで京都大きょうとだい学がくの石原いしはら和弘かずひろ名誉めいよ教授きょうじゅは、現時点げんじてんでは地下ちかのマグマが上昇じょうしょうし大おおきな噴火ふんかが発生はっせいするような兆候ちょうこうは見みられないとしたうえで、「地震じしんや地殻ちかく変動へんどう、それに噴気ふんきに火山灰かざんばいが混こんじることで黒くろっぽくならないかなど、火山かざん活動かつどうに変化へんかがないか注意深ちゅういぶかく監視かんしする必要ひつようがある」と指摘してきしています。

また、１いち週間しゅうかん前まえに噴火ふんかが発生はっせいした火口かこうから２に５ご０ぜろメートルほど西側にしがわにある県道けんどう付近ふきんから噴気ふんきが勢いきおいよく上あがり、この周辺しゅうへんの地盤じばんが隆起りゅうきしていることについては、「地下ちか水すいが熱ねっせられて上昇じょうしょうすることで、地盤じばんが膨ふくらんでいるとみられ、噴気ふんきの状態じょうたいを監視かんしする必要ひつようがある。今後こんごの活動かつどう状況じょうきょうによっては、この西側にしがわからも噴火ふんかが起おきて、噴石せきや土砂どしゃが周辺しゅうへんに飛とぶ可能かのう性せいは十分じゅうぶん考かんがえられる」と話はなしています。

そのうえで、「霧島きりしま連山れんざん全体ぜんたいで活動かつどうが高たかまっていることは確たしかで、新燃岳しんもえだけや御ご鉢はちも含ふくめ、少すくなくとも、数すう年ねん単位たんいの長期ちょうき的てきな視野しやで活動かつどうを監視かんしする必要ひつようがある」と指摘してきしています。