国内で
ペットとしての
人気が
高まる一方、
密輸が
問題となっているカワウソをめぐり、
国際的な
環境NGOが
初めて国内での
販売状況を
調査した
結果、
出所が
明確に
示されないまま
取り引きされている
実態が
明らかになりました。カワウソは
ここ数年、ペットとしての
人気が
高まり、80
万円から160
万円余りと
高値で
取り引きされていますが、タイやインドネシアからの
密輸が
摘発される
ケースが
急増しています。
環境保護に取り組むNGOのWWFジャパンは、日本の国内でのカワウソの販売の実態を初めて調査し、19日に結果を公表しました。
それによりますと、2011年からことしにかけて国内のペット店やインターネット上で、12の業者によって合わせて85匹のカワウソが販売され、その多くは生後1年未満でした。
特に、約34%にあたる29匹はその出所が不明で、「日本国内で繁殖した」とされる個体も証明する書類は示されなかったということです。
経済産業省によりますと、外国から日本向けの輸出を許可した数と税関で実際に輸入された数に食い違いがあるということで、WWFは、密輸された個体を合法的なものとして装った可能性もあると指摘しています。
WWFは19日の会見で「不透明な取引が密輸を助長している」と述べ、国内取引の規制を強化したり、流通経路を追跡したりできる仕組みを作るよう日本政府に提言したことを明らかにしました。