インドで
初めてと
なる国産の
空母が
就役し、モディ
首相は「
強いインドが
平和で
安全な
世界への
道をひらく」と
述べて、
海洋進出を
強める中国を
念頭に、
海上での
軍事力の
強化を
進める考えを
示しました。
インド海軍によりますと、インド初の国産空母「ビクラント」は、全長262メートル、排水量4万3000トンで、全体の76%は国産の部品を使っています。
ミグ29戦闘機など30機を搭載できるということで、インド海軍が運用する空母としては2隻目となります。
2日に南部のケララ州コチで行われた記念式典には、モディ首相が出席し、「インドはこのような巨大な空母を自国の技術で製造できる国の一員となった。ビクラントは21世紀におけるインドの努力と才能、影響力の証しだ」と意義を強調しました。
そのうえで、「インド太平洋地域とインド洋の安全保障上の懸念は長い間無視されてきたが、今や、われわれが防衛上、優先すべき重要な地域だ。強いインドが平和で安全な世界への道をひらく」と述べました。
インドは、隣国の中国と国境をめぐって、これまでは主に陸上で対立してきましたが、近年は中国が巨大経済圏構想「一帯一路」を掲げ、海洋進出の動きを強めていることを受けて、海軍の強化を進めています。