三重県を
訪問していた
天皇皇后両陛下は、
天皇皇后として
最後の
地方訪問を
終え、19
日午後、
東京に
戻られました。
両陛下は、17
日から
3日間の
日程で
三重県を
訪問し、18
日、
皇室の
祖先とされる「
天照大神」をまつる
伊勢神宮に
参拝する
儀式に
臨まれました。
18日夜は志摩市の賢島にあるホテルに宿泊し、19日午前、出発されました。
近鉄賢島駅までの沿道では、およそ1200人が小旗を振るなどして見送り、両陛下は車の窓をあけて手を振ってこたえられました。
駅前にもおよそ1100人が集まり、両陛下は笑顔で何度も手を振って駅に入り、臨時の専用列車に乗り込まれました。
今回の訪問では、皇位継承の象徴とされる三種の神器の剣と曲玉(まがたま)が、5年ぶりに皇居から持ち出され、19日もそれぞれ側近の職員によって、両陛下に続いて列車の中に持ち込まれました。
沿線では、「お疲れさまでした」や「感謝」と書かれた紙などを掲げたり手を振ったりして見送る人たちの姿が見られ、宮内庁によりますと、両陛下は、列車の窓のそばに立ってこたえられていたということです。
両陛下は、名古屋駅で新幹線に乗り換えた際にも、大勢の人たちの見送りに笑顔で手を振られました。
両陛下は、午後3時前にJR東京駅に到着し、駅のホームや駅前でも集まった人たちに手を振ってこたえて皇居に戻り、天皇皇后として最後の地方訪問を終えられました。
沿道で見送った人は
志摩市の50代の女性は「初めて見た陛下のお姿はとてもゆったりとしておおらかな感じでした。これからはゆっくりしてくださいとお伝えしたいです」と話していました。