大阪おおさか 堺さかい市しの竹山たけやま市長しちょう 辞職じしょく願ねがいを提出ていしゅつ 政治せいじ資金しきん問題もんだいで責任せきにん

こうした中なか、問題もんだいの責任せきにんを取とりたいとして、22日にち午後ごご、市議会しぎかいの議長ぎちょうに辞職じしょく願ねがいを提出ていしゅつしました。

竹山たけやま市長しちょうは「市民しみんに不信ふしんを与あたえ、市政しせいの信用しんようを失墜しっついさせ、非常ひじょうに遺憾いかんに思おもっています。これ以上いじょう、市政しせいを混乱こんらんさせたくないと考かんがえ決断けつだんしました。誠まことに申し訳もうしわけございません」と謝罪しゃざいのことばを述のべました。

今後こんご、辞職じしょくに向むけた手続てつづきが進すすめられます。

竹山たけやま市長しちょうは68歳さい。大阪おおさか府ふの議会ぎかい事務じむ局長きょくちょうや政策せいさく企画きかく部長ぶちょうなどをへて平成へいせい21年ねんに初はつ当選とうせんしました。その後そのご、いわゆる大阪おおさか都と構想こうそうに反対はんたいする姿勢しせいを鮮明せんめいにし、現在げんざい３さん期き目めです。

政治せいじ資金しきん問題もんだいの経緯けいい

竹山たけやま市長しちょうの政治せいじ資金しきんの問題もんだいは、ＮＨＫえぬえいちけいの調査ちょうさ報道ほうどうで、ことし２月にがつに明あきらかになりました。

市長しちょうの後援こうえん会かいや資金しきん管理かんり団体だんたいの政治せいじ資金しきん収支しゅうし報告ほうこく書しょを分析ぶんせきした結果けっか、寄付きふ金きん600万まん円えん余あまりが計上けいじょうされていなかったほか、政治せいじ資金しきんパーティーの収入しゅうにゅうを少すくなく申告しんこくしていた疑惑ぎわくが浮かび上うかびあがりました。

パーティーの収入しゅうにゅうは、毎回まいかい、700万まん円えんといった不ふ自然しぜんな数字すうじが並ならんでいました。

竹山たけやま市長しちょうに取材しゅざいを申し込もうしこみ、疑問ぎもんな点てんを指摘してきしたところ、会計かいけいに精通せいつうしていない次女じじょに任まかせたためで、単たんなるミスだと釈明しゃくめいしました。

パーティーの収入しゅうにゅうについては、「目の子算めのこざんでアバウトにやってしまったが、だいたい合あっている。十じゅう数すう万まん円えん程度ていどの差さだ」と説明せつめいしました。

２月にがつの市議会しぎかいでは、初日しょにちから各かく会派かいはが追及ついきゅうしましたが、竹山たけやま市長しちょうは、「正確せいかくな収支しゅうしを精査せいさするのに時間じかんが必要ひつようだ」と述のべました。

およそ１いちか月かげつ後ご、改あらためて調査ちょうさした結果けっかを報告ほうこくし、１いち億おく3000万まん円えんを超こえる収支しゅうしを計上けいじょうしていなかったことを明あきらかにしましたが、およそ200か所かしょの記載きさいミスを指摘してきされました。

集中しゅうちゅう審議しんぎでは、領収りょうしゅう書しょの添付てんぷが少すくないなど、さまざまな疑問ぎもんが指摘してきされましたが、「限かぎられた時間じかんの中なかで徹夜てつやして調しらべた。まだ漏もれがあるかもしれない」などとあいまいな説明せつめいに終始しゅうししました。

議会ぎかい最終さいしゅう日び、不信任ふしんにん決議けつぎ案あんは否決ひけつされましたが法的ほうてき拘束こうそく力りょくのない問責もんせき決議けつぎが可決かけつされ、再さい調査ちょうさを求もとめられました。

そして、今月こんげつ、報告ほうこくされた調査ちょうさ結果けっかでは、記載きさいしていなかった金額きんがくはさらに１いち億おく円えん増ふえて２に億おく3400万まん円えん余あまりに膨ふくれあがっていました。

おととしの市長しちょう選挙せんきょの際さいのパーティーの収入しゅうにゅうは、当初とうしょ、850万まん円えんと記載きさいされていましたが、４よん倍ばい以上いじょうの3400万まん円えん余あまりに大幅おおはばに増ふえていました。

さらに、この調査ちょうさ結果けっかでも、二に重じゅう計上けいじょうのミスが見みつかり、再ふたたび修正しゅうせい。

相次あいついで明あきらかになったずさんな資金しきん管理かんりの実態じったいと金額きんがくの多おおさに、これまで市長しちょうを支ささえていた会派かいはなどからも「市民しみんの理解りかいを得えられる状況じょうきょうではなくなった」として、辞職じしょくを求もとめる声こえが上あがっていました。