日本新聞: 画像診断で病気見落とし３年間で12人死亡

画像がぞう診断しんだんで病気びょうき見落みおとし３さん年間ねんかんで12人にん死亡しぼう

Apr 29, 2019 04:04

Furigana

全国ぜんこくの救急きゅうきゅう医療いりょうの現場げんばで、画像がぞう診断しんだんを行おこなったのに病気びょうきが見落みおとされるなどして治療ちりょうにつながらなかったケースが相次あいつぎ、去年きょねんまでの３さん年間ねんかんで合あわせて12人にんの患者かんじゃが死亡しぼうしていたことがわかりました。医療いりょう事故じこについて全国ぜんこくの医療いりょう機関きかんから報告ほうこくを受うける日本にっぽん医療いりょう安全あんぜん調査ちょうさ機構きこうは、国くにの制度せいどに基もとづいて去年きょねん10月つきまでの３さん年間ねんかんに報告ほうこくがあった851件けんのケースを分析ぶんせきしました。

それによりますと、救急きゅうきゅう医療いりょうの現場げんばでＣＴやエックス線えっくすせんの画像がぞう診断しんだんを行おこなったのに病気びょうきが見落みおとされるなどして治療ちりょうにつながらなかったケースが相次あいつぎ、合あわせて12人にんの患者かんじゃが死亡しぼうしていたということです。

その内訳うちわけを見みますと、画像がぞう診断しんだんで緊急きんきゅう性せいの高たかい病気びょうきを見落みおとしていたケースが７なな人にん、画像がぞう診断しんだんで病気びょうきが見みつかったのに別べつの担当たんとう医師いしがその報告ほうこく書しょを確認かくにんしていなかったケースが２に人にんなどとなっています。

鮮明せんめいな画像がぞうを一いち度どに大量たいりょうに撮影さつえいできるＣＴの画像がぞう診断しんだんは病気びょうきの早期そうき発見はっけんにつながっていますが、画像がぞう診断しんだんの専門医せんもんいが少すくないなど体制たいせいが追おいついていないとも指摘してきされています。

日本にっぽん医療いりょう安全あんぜん調査ちょうさ機構きこうは、患者かんじゃ側がわが心こころがけることとして、「特とくに救急きゅうきゅうの場合ばあいは、すべての画像がぞうについて当日とうじつに説明せつめいしてもらうことは難むずかしいので、後日ごじつの外来がいらいなどで改あらためて画像がぞう診断しんだんの説明せつめいを求もとめることが望のぞましい」などとしています。