北朝鮮が
4日午前、
東部から
日本海に
向けて
短距離の
飛しょう
体を
数発発射したことについて、
韓国軍の
関係者は
弾道ミサイルではないという
見方を
示しました。
韓国大統領府は「
去年9月の
南北軍事合意の
趣旨に
反する」として、
北朝鮮に対し
軍事的な
緊張を
高める行為をやめるよう
求めました。
韓国軍の
発表によりますと、
北朝鮮は、
東部のウォンサン(
元山)
付近から
北東に
向けて、
4日午前9時6分ごろから21
分間にわたり、
短距離の
飛しょう
体を
数発発射しました。
飛しょう体はおよそ70キロから200キロ飛んで日本海に落下したということで、韓国軍の関係者は弾道ミサイルではないという見方を示しました。
韓国政府はアメリカと連携して飛しょう体の種類などの詳しい分析を進めています。
韓国メディアは、おととし11月に北朝鮮がICBM=大陸間弾道ミサイル級の「火星15型」1発を発射して以来およそ1年半ぶりの発射だとしたうえで、新型のロケット弾の可能性があるなどとする専門家の話を伝えています。
韓国大統領府は国家安保室長や国防相らによる緊急会議を開き、「去年9月の南北軍事合意の趣旨に反する」として、北朝鮮に対し軍事的な緊張を高める行為をやめるよう求めました。
北朝鮮は物別れに終わった2回目の米朝首脳会談のあとも協議を継続する意思を示す一方、「朝鮮半島の平和と安全はすべてアメリカの今後の態度によって左右される」などとけん制しています。
北朝鮮としては今回の発射を通じて、国連の制裁決議に違反しない形で米韓両国に揺さぶりをかけるとともに、国内向けには制裁圧力に屈しない姿勢を印象づけるねらいがあるとみられます。