厚生労働省によると、免疫の仕組みを利用したがん治療薬「オプジーボ」を投与された患者11人がいました。副作用とみられる脳の機能障害を発症しましたから、1人が死亡しました。製造元に、薬の添付文書に重大な副作用として追記するよう指示しました。
機能障害が起きたのは脳の下垂体で、成長ホルモンや性ホルモンなどの分泌に関わる部分です。オプジーボの添付文書の「重要な基本的注意」に下垂体機能障害を追記し、投与中は定期的に下垂体の機能を検査するよう求めました。
オプジーボは、ノーベル賞を受賞した教授の発見から開発された薬です。