募集は、聖火リレーのスポンサー企業4社と各都道府県がそれぞれ行い、スポンサー企業は最も早いところで今月17日に、都道府県は来月1日に募集を開始し、締め切りはいずれもことし8月31日となっています。
応募できるのは、2008年4月1日以前に生まれた人で、走る際におおむね中学1年生以上となります。
国籍や性別は問わず、希望する都道府県に何らかのゆかりがあることを原則とし、国籍や障害の有無、性別、年齢のバランスに配慮しながら、幅広い分野から、地域で活動している人を中心に選定するとしています。
決定はことし12月以降に順次、通知されます。
詳しい応募方法は、今後、スポンサー企業と各都道府県が発表します。
東京オリンピックの聖火ランナーは、1人当たりおよそ200メートルを走り、全体でおよそ1万人に上る見通しです。
このうち2500人程度を都道府県が受け持つ予定ですが、すべてが公募ではなく都道府県の推薦で選ばれる枠も含まれています。
聖火ランナーはこのほか50社を超える東京大会のスポンサー企業やIOC=国際オリンピック委員会などから推薦で選ばれる枠もあり、組織委員会は公募と推薦の割合などの詳細は明らかにしていません。
聖火ランナーに応募できるのは
聖火ランナーに応募できるのは、2008年4月1日以前に生まれた人です。国籍や性別は問いません。
ただ、走行を希望する都道府県に、自宅や職場、学校があったり、過去に住んでいたりするなど、何らかのゆかりがあることを原則としています。
車いすに乗る人や障害のある人も参加でき、1人で走ることが難しい場合は、サポートする人や補助犬をつけることができます。
一方で、国や地方自治体の議員や首長のほか、政治団体のトップなどは聖火ランナーにはなれず、政治や宗教のほか私的な宣伝を行うことも禁止しています。
聖火ランナーはユニフォームが支給され、参加料は無料で、集合場所までの交通費や宿泊費は自己負担となります。
聖火ランナーを選ぶ基本的な考え方
大会組織委員会がまとめた聖火ランナーを選ぶ基本的な考え方です。
対象はすべての人々として、国籍や障害の有無、性別、年齢のバランスに配慮しながら、幅広い分野から、地域で活動している人を中心に選定するとしています。
そのうえで、3つの柱として復興に向けて地域社会の再生に大きく貢献するなどお互いに支え合ってどんな困難にも立ち向かう人、さまざまな個性の子どもや多くの人が集まる地域の拠点を作るなど違いを認め合いながら新しいことに取り組んでいる人、そして、伝統文化の活動を支えるなど聖火ランナーとなることで地域の一体感を高めあうことができる人をあげています。
応募方法と決定の流れ
聖火ランナーの募集は、各都道府県と、聖火リレーのスポンサー企業である日本コカ・コーラ、トヨタ自動車、日本生命、NTTの4社が行います。
応募期間は日本コカ・コーラが今月17日から始め、ほかの3社が今月24日から始めます。
そして、各都道府県では来月1日から始まり、締め切りはいずれもことし8月31日となっています。
都道府県のうちの1つと、スポンサー企業のすべてに応募することができるため、最大で5回応募できますが、1人が走ることができるのは1回のみです。
今後、それぞれの応募先が、聖火ランナーを希望する自己PRなどを記入する募集要項を発表して選考を行い、その推薦を受けた大会組織委員会がランナーを決定し、ことし12月以降に順次、連絡することになっています。
走る場所や日時は組織委員会から指定されるということです。