日本新闻: 農水省元事務次官「川崎の事件見て息子も危害加えるかも」

農水省のうすいしょう元もと事務じむ次官じかん「川崎かわさきの事件じけん見みて息子むすこも危害きがい加くわえるかも」

Jun 3, 2019 11:06

Furigana

農林水産省のうりんすいさんしょうの元もと事務じむ次官じかんの76歳さいの父親ちちおやが44歳さいの長男ちょうなんを刺さしたとして逮捕たいほされた事件じけんで、父親ちちおやは先週せんしゅう、川崎かわさき市しで男おとこが小学生しょうがくせいらを殺傷さっしょうした事件じけんを受うけて「川崎かわさきの事件じけんを見みていて、自分じぶんの息子むすこも周まわりに危害きがいを加くわえるかもしれないと不安ふあんに思おもった」という趣旨しゅしの供述きょうじゅつをしていることが捜査そうさ関係かんけい者しゃへの取材しゅざいでわかりました。１いち日にち、東京とうきょう練馬ねりま区く早宮はやみやの住宅じゅうたくで、無職むしょくの熊澤くまさわ英一郎えいいちろうさん（44）が包丁ほうちょうで刺さされて死亡しぼうした事件じけんで、警視庁けいしちょうは父親ちちおやで農林水産省のうりんすいさんしょうの元もと事務じむ次官じかん、熊澤くまさわ英昭ひであき容疑ようぎ者しゃ（76）を殺人さつじん未遂みすいの疑うたがいで逮捕たいほし、３さん日にち、容疑ようぎを殺人さつじんに切り替きりかえて検察庁けんさつちょうに送おくりました。

これまでの調しらべで、熊澤くまさわ容疑ようぎ者しゃは「長男ちょうなんは引ひきこもりがちで、家庭かてい内ない暴力ぼうりょくがあった」と供述きょうじゅつしていますが、その後そのごの調しらべに対にたいし、およそ１いち週間しゅうかん前まえに起おきた、川崎かわさき市しで51歳さいの男おとこが小学生しょうがくせいらを包丁ほうちょうで殺傷さっしょうした事件じけんを受うけて「川崎かわさきの事件じけんを見みていて、自分じぶんの息子むすこも周まわりに危害きがいを加くわえるかもしれないと不安ふあんに思おもった」という趣旨しゅしの供述きょうじゅつをしていることが捜査そうさ関係かんけい者しゃへの取材しゅざいでわかりました。

警視庁けいしちょうによりますと、事件じけん直前ちょくぜんには長男ちょうなんが近ちかくの小学校しょうがっこうで行おこなわれていた運動うんどう会かいの音おとがうるさいと腹はらを立たてたのを父親ちちおやが注意ちゅういし、口論こうろんになったということで、父親ちちおやは「周囲しゅういに迷惑めいわくをかけてはいけないと思おもった」とも供述きょうじゅつしているということです。

警視庁けいしちょうは、川崎かわさきの事件じけんを受うけて、家庭かてい内ない暴力ぼうりょくが外そとに向むかうことを恐おそれて事件じけんに至いたった可能かのう性せいもあるとみて調しらべています。

長男ちょうなんについて区くに相談そうだんなし

これまでの警視庁けいしちょうの調しらべで、熊澤くまさわ容疑ようぎ者しゃは「長男ちょうなんはひきこもりがちで、家庭かてい内ない暴力ぼうりょくもあった」と供述きょうじゅつしているということですが、練馬ねりま区く役所やくしょによりますと、これまでに長男ちょうなんについての相談そうだんはなかったということです。