4年前、
埼玉県熊谷市で
3軒の
住宅に
次々に
侵入して
6人を
殺害したとして
強盗殺人などの
罪に
問われ、
1審で
死刑を
言い渡されたペルー
人の
被告の
2審の
裁判が
始まり、
被告の
弁護士は
責任能力がない
状態だったとして
改めて無罪を
主張しました。ペルー
人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン
被告(33)は、
平成27
年9月、
熊谷市で
住宅3軒に
次々に
侵入して
6人を
殺害し、クローゼットや
浴槽に
遺体を
遺棄したとして、
強盗殺人などの
罪に
問われています。
1審のさいたま地方裁判所が求刑通り死刑を言い渡したのに対し、被告側が控訴し、10日から東京高等裁判所で2審の裁判が始まりました。
被告の弁護士は、統合失調症による影響が大きく、責任能力がない状態だったとして、1審に続いて無罪を主張しました。
弁護側の証人として精神鑑定をした医師が出廷し、「犯行前から被告が統合失調症を発症していたことは間違いなく、犯行を命令するような幻聴があった可能性もある。病気の治療が行われていないため、現在は状態が悪化している」と証言しました。
一方、検察は、控訴を退けるよう求めました。