日本新闻: 「日本海東縁部」過去にも大地震短時間で到達する津波に注意

「日本海にほんかい東ひがし縁えん部ぶ」過去かこにも大だい地震じしん短みじか時間じかんで到達とうたつする津波つなみに注意ちゅうい

Jun 20, 2019 15:06

Furigana

18日にち夜よる、山形やまがた県けん沖おきで発生はっせいしたマグニチュード6.7の地震じしんは「日本海にほんかい東ひがし縁えん部ぶ」と呼よばれる過去かこに大だい地震じしんが起おきている場所ばしょで発生はっせいしました。日本海にほんかい側がわでは陸地りくちから近ちかいところで津波つなみが起おきることが多おおく、到達とうたつまでの時間じかんが短みじかいことから専門せんもん家かは「強つよい揺ゆれを感かんじたら、すぐに避難ひなんしてほしい」と呼よびかけています。

政府せいふの地震じしん調査ちょうさ研究けんきゅう推進すいしん本部ほんぶの地震じしん調査ちょうさ委員いいん会かいによりますと、今回こんかいの地震じしんは北海道ほっかいどう沖おきから新潟にいがた県けん沖おきにかけての「日本海にほんかい東ひがし縁えん部ぶ」と呼よばれる活かつ断層だんそうなどが帯状おびじょうに存在そんざいする場所ばしょで発生はっせいしました。

この場所ばしょは北米ほくべいプレートとユーラシアプレートが衝突しょうとつしている場所ばしょで、「ひずみ」が集中しゅうちゅうしています。

このため、周辺しゅうへんでは昭和しょうわ39年ねん６月ろくがつに起おきた「新潟にいがた地震じしん」など過去かこにもマグニチュード７ななクラスの地震じしんがたびたび発生はっせいしています。

陸地りくちに近ちかい海底かいていで地震じしんが起おきるため津波つなみの到達とうたつまで時間じかんが短みじかく、津波つなみの被害ひがいも相次あいついでいます。

昭和しょうわ39年ねんの「新潟にいがた地震じしん」では多おおくの死傷ししょう者しゃが出でました。

昭和しょうわ58年ねんの「日本海にほんかい中部ちゅうぶ地震じしん」でも早はやいところでは第だい1波はが10分ふん以内いないに到達とうたつしやはり多おおくの犠牲ぎせい者しゃが出でました。

活かつ断層だんそうの地震じしんに詳くわしい東京とうきょう大学だいがく地震じしん研究所けんきゅうじょの佐藤さとう比呂志ひろし教授きょうじゅは「太平洋たいへいよう側がわでは津波つなみ警報けいほうが出でてからの避難ひなんでも間に合まにあうところが多おおいが、日本海にほんかいの場合ばあいにはあっという間あっというまに津波つなみが来くるので、強つよい揺ゆれを感かんじたらすぐに避難ひなんを始はじめてほしい」と注意ちゅういを呼よびかけています。

また、東京とうきょう大学だいがく地震じしん研究所けんきゅうじょの古村こむら孝志たかし教授きょうじゅは「日本海にほんかい東ひがし縁えん部ぶ」では

断層だんそうの角度かくどが鉛直えんちょく方向ほうこうに近ちかいような急きゅうな角度かくどになることが多おおく、海底かいていの変動へんどうが大おおきいため、地震じしんの規模きぼに比くらべて津波つなみが発生はっせいしやすい特徴とくちょうがあると指摘してきしています。

古村こむら教授きょうじゅは「日本海にほんかい東ひがし縁えん部ぶは東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいを起おこした日本にっぽん海溝かいこうや、南海なんかいトラフと同おなじように地震じしんに注意ちゅういが必要ひつような場所ばしょだ。地震じしんの規模きぼが比較的ひかくてき小ちいさくても津波つなみ起おきやすいうえに、陸地りくちとの距離きょりが近ちかいので、数すう分ふんで津波つなみが到達とうたつする危険きけん性せいがある。揺ゆれを感かんじたら、速すみやかに避難ひなんすることが重要じゅうようだ」と指摘してきしています。